表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
いつかお嬢様になりたい系ダンジョン配信者が本物のお嬢様になるまで【コミカライズ2巻 2026/04/28発売!】  作者: 鬼影スパナ


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

49/73

ちくちく


 というわけで、カロナの中の人、沙耶はフェルトマスコットを作ることにした。


 作り方は難しくない。型紙に合わせて適切な色のフェルトを切って、縫い合わせて、ひっくり返して、綿を入れながら閉じるくらい。

 髪パーツとか装飾とかそういうのはボンドなり縫うなりしてくっ付ければいいらしい。ヘッドセットによるスキャンをすることを考えたらどちらでも同じだ。


「サクラさん、手順書まで送ってくれたからなぁ……感謝感謝……」


 と、材料を買いそろえてきたところでふと思った。


「……手芸配信、してる人もいるよね??」


 手芸配信。つまり、手元実写配信とかそういうやつだ。

 まぁ、BCDでもできなくはない。MRモードでやるのだ。


「でも、さすがにそれはコクヨウにバレるか」


 ……尚、普通に既にバレている。コクヨウがお嬢様のつぶやきを聞き逃すはずがなく、コクヨウは全力で知らないフリをしていた。

 それもこれもお嬢様への愛故にである!


「さーて、始めるかな。こういうの、中学で家庭科やったぶりだな……」


 百均の裁縫セット(ボタン付けとかを前提とした手のひらサイズのコンパクトタイプ)から針を取り出し、糸を通す。糸を舐めて濡らして尖らせ、頑張って通してから糸通しがあることに気が付いた。


 で、普通の工作ばさみでチョキチョキとフェルトを少しずつカット。


「まつり縫い……っと。えへへ、これは昔やったな、覚えてたや」


 ちくちく、ちくちく、と少しずつ手作りでフェルトマスコットが出来上がっていく。あらかじめ尻尾や耳やらを縫い付けておけば、玉止めや玉結びが裏返したときの内側にいれておける。


 ボタンの目を縫い付けて、ペンでそばかすをちょんちょんと書く。

 フェルトの眼鏡もちくちくとポイントで縫い付けた。


 それらを内側にして両端を縫い合わせてから、くるんとひっくり返せばいっきに人形のようになった。まだ綿は入れていないが、ちゃんとコクヨウっぽい。


「おー。我ながら凄い。……いや、これはサクラさんの型紙が凄いのか」


 髪や服を固定する程度に縫い付けたら、ふんわりとする程度に綿を詰め、閉じる。


 これで完成だ。


「できたぁー!! 本当にコクヨウのマスコットだ。サクラさんありがとう。さて、これをコクヨウにプレゼントするか。ふっふっふ」


 誰かにプレゼントなんて何年ぶりだろう? と沙耶は思う。

 とはいえ、スキャンした後に現実世界にあるマスコットの実物は残るわけだが。これは自分で使ってもいいだろう。


「あ、セバスのも作るかな」


 と、二体目のフェルトマスコット、今度はセバスの分を作り始めた。

 一度コクヨウのフェルトマスコットを作ったので、手順や要領がしっかり分かっている。耳と尻尾がない分、作るのも楽だった。

 このため、コクヨウの時と比べて半分近い時間で作り上げることができた。


「こっちもちゃんとセバスっぽさが出てるなぁ」


 これは約束の報酬、ダンジョンブレイバーに投げるスパチャも少し色を付けて投げるべきだな。と、貧乏でケチな沙耶でも思った。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ