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いつかお嬢様になりたい系ダンジョン配信者が本物のお嬢様になるまで【コミカライズ2巻 2026/04/28発売!】  作者: 鬼影スパナ


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46/63

惜しくも負けたお嬢様の末路。


「ああああああああ!!! あと少しだったのにいいい!!!」

「ふふ、危なかったですわお嬢様」


 ルンルンと擬音が出てきそうなくらい上機嫌なコクヨウ。

 爆弾マンであと一勝すれ試合(マッチ)で勝てるというところで負けたカロナに一体どういうご褒美をもらおうかと考えている顔だ。


”え、えげつねぇ”

”爆弾蹴り上手すぎね? きっちり爆発に合わせたぞオイ”

”動物の使い方もヤバいぞ。手加減で自爆してたけど、ピンクを使わせたら爆風完全に避けられると見た”


 ピンクの動物に乗ると、動物を犠牲にできるのでライフが1増える他、ジャンプで爆弾の爆風から逃げることができるのだ。タイミングよければ正面からの爆風すら無事に飛び越えられる。

 (その他、緑の動物はダッシュできたり、青の動物は爆弾をキックで飛ばせたりできたりと色によって能力が違う)


「……も、もう一度ですわ! 次こそ勝てるはずですの!!」

「あらお嬢様。わたしがお嬢様に勝ったら、ご褒美に『なんでも一つ』でしたよね?」

「そ、そんなこと言いましたかしら?」

「言いましたよね。カロナイトの皆様?」


”はい! 言いました!”

”いってたぞお嬢”

”往生際が悪い”

”え、そんなこと言ったのこの人w”

”うわコクヨウさん強すぎ”


 悪あがきにすっとぼけて見せるカロナだったが、コメントのカロナイト達は敵だった。いや、味方だからこそ、そんな不正は見過ごせなかったのかもしれない。


「わかってますわよぅ! うう。なにをしてほしいんですの? あんまり過激でBANされそうなこととか、お金関係以外で頼みますわよ?」

「過激でBANは、配信外になりますね。では……お嬢様、これをどうぞ」


 と、コクヨウはカロナに何かを渡す。――それは、猫耳カチューシャであった。


「……コクヨウ、こんなものどこで入手しましたの?」

「手作りです!」

「お、おう」


”AIメイドって裁縫もできるんか”

”材料はどこからもってきたんだ? ドロップ品とか?”

”え? アイテム生成……鍛冶スキルってこと?”


「あ、効果とかは特にないただの飾りですので! お嬢様の抜け毛を集めて作った猫耳カチューシャとしっぽです!」

「まって? 今私の抜け毛って言いました?」

「他に材料の入手のアテがなくて……」


”【1000¥】これで材料を買ってもろて……”

”というかアバターの抜け毛ってあるの?”

”アバターの抜け毛……えーっと、それデブリってことじゃねぇの?”

”まぁそれはそうとコクヨウさんがお嬢の抜け毛を集めている事実よ……”


「というかしっぽもあるんですのね」

「おそろいです、おそろいっ」

「ええ、まぁ、このくらいならよろしくてよ。……どうかしら?」


 カロナは特に躊躇することなく、猫耳カチューシャを頭に乗せた。

 そして尻尾は腰にぴたっとくっつくタイプで、ドレスの上から装着。このあたりはVRアバターならではのアクセサリーである。


”にゃんこ!”

”お嬢、似合ってるよ!”

”新装備だな! ヨシ!”


「お似合いですお嬢様……!」

「コクヨウ、鼻血出てますわよ」

「わたしの作ったアクセサリーを付けるとか、これ実質アレですよね、えっと、あ、これ以上は配信BANされるかもしれないので言わないでおきます」

「まって!? 一体何と言おうとしたの……いや言わないで!?」


”コクヨウェ……”

”まぁ、うん。(大体察し)”

”セッ……いやよそう。俺の勝手な想像で[コメントは削除されました]”


「さらにポーズをとるところまででワンセットとしたいのですが……」

「ちょ、ちょっと待つのですわコクヨウ! 私にポーズをとらせたいのであれば……一試合勝つごとにポーズをとって差し上げますわ! そして、私が勝ったらコクヨウに私のお願いを聞いてもらいますわよっ!!」

「ご褒美でしかない。わかりました、お相手いたします」


 と、再び爆弾マン3の対戦モードをプレイし始めるカロナとコクヨウの二人。


”全敗する未来が見えるぜ……”

”お嬢様のお願いというご褒美をもらうために一回は負けるんじゃないか?”

”どちらにせよコクヨウ姐さんの手のひらの上だな……!”


「そんなことありませんわよ皆様方! ほーら、まず私が一勝! このまま試合勝利しますわよ!」

「お見事ですお嬢様。わたしも負けませんから……ね?」


 ニチャァ、と湿り気を帯びた笑顔でコントローラーを持つコクヨウ。

 もちろん、カロナを調子に乗らせるための仕組まれた一勝である。




「いいですよ、もっと前かがみに! 腕を寄せて! そう、素晴らしいです素敵です愛してますお嬢様ぁ!!」

「ほっほっほ、お嬢様もコクヨウも楽しそうですなぁ」

「み、見ないでくださいましセバスっ……」


 そしてカロナは15連敗して、コクヨウに心行くまでスクショを撮影されまくった。

 サムネがその時撮影された一枚に差し替えられたため、このゲーム配信のアーカイブは地味に再生数も良かったとのこと。





(コクヨウ、大勝利!!!!

 お、おのれぇ、次は負けませんわよーーーーーーーーーーーーーー!!!)


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