日英伊第六世代戦闘機の名称が話題になってる
日本、イギリス、イタリアの参加するグローバル戦闘プログラム「GCAP」で開発される第六世代戦闘機の日本での名称が「烈風」になるという話があります。
この戦闘機プログラムで製造される戦闘機は日本においてはF-2戦闘機を置き換える目的ですので、ここでは仮にF-3と呼称しましょう。
このF-3戦闘機がなぜ「烈風」という名称になるとされているのでしょう。
イギリスではテンペスト
イタリアではフォルゴーレ
という名前が仮で決まっているそうです。最も、後者については正確な情報が見当たらなかったですが。
「テンペスト」「フォルゴーレ」はどちらも第二次大戦時に戦闘機の名前に採用されています。
「烈風」も確かに日本軍の戦闘機に存在します。未完成でしたが。
戦闘機の名前に「風」という法則は、太平洋戦争中の日本海軍の制式名称の法則にあります。
今まで日本の戦闘機にこのような名称が制定されたことがあるのは、旧日本海軍か、20世紀までの航空自衛隊のみです。
20世紀の空自の名称は「栄光」など「何とか光」という名前。
旧日本海軍の名称において「何とか風」は確かに戦闘機の名称ですが、命名法則を継承しているというには、「未完成の烈風という機体があった」という理屈はさすがに弱いです。
「烈風」というのはイギリスの名称「テンペスト(嵐)」に合わせたものでしょう。
「嵐」はまどろっこしいし、「暴風」は北朝鮮と被るし、偶に死者を出してる「台風」は不吉だし。付けるとしてどーするよってなるとそれなりにいい落としどころじゃないかな。
「旧軍の名称を継承するのは反省が云々」という批判がしばしばこのような自衛隊装備の名称において取りざたされるけど。
自衛隊の高官や、現場の自衛官は名前とかあんま気にしていないでしょ。
F-104戦闘機「栄光」も三菱鉛筆とかマルヨンみたいに呼ばれてるらしいし。
どーせ「烈風」なんて名前つけたところで見た目いじって「マンタ」とか呼ばれるオチだって。