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ワールドの歩き方〜大陸南部編1/2〜

 大陸南部は穏やかな気候と豊かな自然に囲まれた地方となっている。

 好意的に表現するのであれば長閑な地、敢えて悪く言えば田舎臭い地方だ。

 出現するエネミーは、スライムやバッド、ゴブリン、オークといったRPGでは定番のものが多い。

 エリアの中に入れば、エリア内に生息する独自のエネミーも出現するが、街道やチュートリアルエリアに徘徊しているのは大体共通している。


 南部にある街は二つ。

 始まりの街アトロポシアと発展の街ビアノスだ。

 この二つの街は他の拠点と比べて歴史がかなり浅く、街が造られてからまだ数十年程度しか経っていない。

 とういうのも、どちらも探索者の出現が街が造られるきっかけとなっており、その時期になってようやく南部の開拓が始まったからだ。

 ちなみにここでいう探索者とは、βテストの時のプレイヤーではないかという噂があり、βテスト時と正式サービス開始時とでは時期が違うのではと囁かれているが、公式からの言及はない。


 アトロポシアはゲームを開始したプレイヤーが最初にスポーンする名もなき遺跡の近くにある拠点で、プレイヤーがまず最初に訪れる街となっている。

 ここでやることは、あまり多くない。

 精々、各種ショップや宿屋といった施設の利用方法を覚えるくらいか。

 ひとしきりの操作方法に慣れたら、早いうちに冒険に出るのが吉だろう。

 アトロポシアの街並みを一言で表すとすれば、ヨーロッパの田舎街と表現するのが正しいか。

 地面は剥き出しになっているのが大半で、露天形式のショップも少なくない。

 街の中央には噴水広場が設置されており、街の北側と西側に向かってそれぞれ通りが建設されている。

 西側に進めば、名もなき遺跡があるチュートリアルエリアの平原が広がり、北側に進めば、アトノス街道に繋がっている。

 ビアノス街道を進んだ先にビアノスがあるので、チュートリアルエリアで戦闘の感覚を掴み、一通り冒険の準備を整えたのであれば、この街道を突き進むと良いだろう。


 アトロポシアを西に出れば、見渡す限りの平原が広がっている。

 あるものといえば、完全に風化してしまった遺跡の残骸くらいなもので、他は何もないフィールドとなっている。

 戦闘のチュートリアルを兼ねている為か、出現するエネミーはかなり弱めに設定されており、わざと倒されにいかない限りはデスする事はないはずだ。

 戦闘に不慣れなプレイヤーは、メニューの中にあるTipsを見ながらスライムと戦ってみよう。


 アトノス街道は、アトロポシアとビアノス街道を繋ぐフィールドだ。

 途中にはパスビギン森林と呼ばれるエリアが存在し、ビアノスに到達するには、プレイヤーはこの森を踏破する必要がある。

 街道の長さはエリア手前とエリア奥で異なっており、エリア奥側の方が短く設計されている。これはエリアを攻略したプレイヤーが街に到着する前に力尽きるのを防ぐためだ。

 それなら最初から街と隣接させるべきだという意見もあったが、それはそれで違う問題が発生しかねないので、数回に渡る会議の末にこのような仕様に落ち着いた、という話がゲームサービスが開始して暫く経った頃に発売された雑誌の取材記事で明らかになっている。

 名称の由来はアトロポシアとビアノスの名前の一部から。以降の各街を繋ぐ街道も同じような名付け方をされている。


 パスビギン森林はプレイヤーが初めて挑む事になるエリアだ。

 東西に長く広がり、エリア自体の面積はかなりのものだが、最短距離……というより道なりに進めば、そこまで時間をかけずにボスフロアまで辿り着けるはずだ。

 エリアの中は鬱蒼と樹木が生い茂り、木々の隙間から差す柔らかな木漏れ日は、一部のプレイヤーからは絶好の森林浴スポットとなっている。

 特に天気の良い日中と雲一つない満月の夜は、よくプレイヤーが集まり、そこから交友関係の輪が広がることもあるとか。

 他にも森林浴スポットは幾つかあるようだが、訪れやすさの関係上から、お勧めの森林浴スポットを訊かれたら、まずここをお勧めすることが多いようだ。

 パスビギン森林に出現する独自のエネミーとしてよくリリパットが挙げられる。

 容姿は緑色の肌を持つ幼い子供程度の大きさをした人型エネミーで、森林周辺の街に暮らすNPCからは森の狩人なんて呼ばれ方をしている。

 肌の色からゴブリンと一括りにされることが多いが、全くの別種である。

 それどころか森を荒らす迷惑者として敵対関係にすらあるという。

 リリパットはプレイヤーに襲い掛かるとも多々あるが、それは森林を愛する心が故に発生する迎撃行動である。

 戦闘を避けたいのなら、人の往来の多い道を通るのが賢明だろう。

 他にも周辺と比べて虫系のエネミーが多いのがパスビギン森林の特徴だが、一番特筆するべきはボスエネミーであるストレイクァールだろう。

 ストレイクァールは、高い俊敏性と電撃を操る森林の生態系の頂点に立つエネミーで、初心者に立ちはだかる最初の壁となる。

 前衛は素早い攻撃と広範囲の放電を耐え凌ぐ必要があり、後衛もポジショニングが悪いと前衛を無視して襲われる可能性があるので、常に隊列を意識して立ち回らないと安定した戦闘を進めるのは難しいだろう。

 更にストレイクァールの厄介な点は、HPが少なくなってくるとボスフロアの外に抜け出て隊列の背後に回り込み、パーティーの一番後衛にいるプレイヤーに強襲してくるところにある。

 なのでストレイクァールが急にフロア外に抜け出たら、前衛と位置を交代したり距離を取ったりして強襲に備えよう。

 以上の理由から、隊列戦闘の基礎を固める事とギミック対策の理解を深める事の二つが出来ていないと撃破は難しい為、プレイヤーからは「教官」というあだ名がつけられている。

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