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何となくで書き始めたので続くかは気分次第です。
1921年
世界各地で記録的な地震が観測される。
日本各地でも大きな被害を出した。
1971年5月
アフリカにて採掘作業中の作業員が大きな空洞を発見する。
地層調査の結果、1921年に記録されているの地震の震源地だったことが判明した。
1971年6月
空洞に開けた穴から黒い煙のような物が噴出していることが判明。
以後、その付近の立ち入りが禁止される。
1971年7月
未だに黒い煙のようなものは噴出し続けている。
科学者がサンプルを元に調査を開始する。
1972年5月
噴出している煙のようなものが地球上で確認されていない気体である事が証明され、その気体のさらなる調査が開始される。
1972年7月
アメリカ本土にて、空軍の訓練跡地より同じ黒い気体が噴出されているのが確認される。
1972年9月
気体が人体への影響が無いことが判明し、アメリカが空洞内に軍隊を送ることを決定する。
1972年10月
アメリカにより、空洞内への調査が開始される。
その後、アメリカ軍が空洞より謎の鉱石を持ち帰る。
1972年12月
アメリカ政府が急遽、空洞の調査を中止すると発表。
以後、空洞はアメリカ軍による監視のみに。
1973年2月
アメリカ軍の持ち帰った鉱石は地球上にて未確認の金属を含んでいることが判明した。
また、黒い気体には人間の血に混ざることで酸素運搬効率の上昇や皮膚硬化性があることが判明した。
1973年5月
黒い気体は、『マギ』と名付けられた。
また、アメリカにて見つかった未知の金属はこの『マギ』と名付けられた気体を少量ずつ放出し続けている事が判明した。
1973年8月
アメリカにて再度、空洞の調査を開始した。
何度かの銃撃音の後、ついには戻ってきたものは居なかった。
1973年10月
アメリカ軍にてさらなる調査、および空洞内部映像の撮影を目的とした3回目の調査が行われる。
その後、怪我を負いつつも帰還した兵士より、空洞内部には未知の生物がいる事が判明した。
1974年2月
アメリカは、未知の脅威に対応すべく、『ダンジョン』と名付けられた空洞の調査専門の軍隊を結成し、比較的安全であった空洞の入り口付近にて訓練を開始し、『マギ』による身体強化を使い『ダンジョン』の調査をする事を決定する。
1974年12月
『ダンジョンアベンジャーズ』と名付けられた軍隊による、4回目のダンジョン探査が開始される。
その調査により、数名の犠牲者を出しつつも、ダンジョン内部にいた生物の死体を持ち帰った。
その生物は、黒い狼の様な見た目であったが、黄色いツノが頭部に生えており、この地球上のどの種とも一致しない遺伝子を持っていた。
1975年2月
ダンジョン内部より持ち帰られた生物は『ダンジョンウルフ』と名付けられた。
そして、その生物の弱点がダンジョン内部より見つかった未知の金属『マギ鉱』である事が判明した。
1975年4月
アメリカの研究所にて空気中のマギ濃度を観測する機械が発明される。
アメリカ政府はそれを用いた第5回目のダンジョン探査の準備を開始する。
1975年6月
ダンジョンアベンジャーズによる、第5回目のダンジョン探査が開始される。
ダンジョンの入り口より100mの比較的に安全な地帯のマギ濃度を100とする基準値が決定し、奥地へのマギ濃度調査が開始された。
1975年7月
帰還したダンジョンアベンジャーズにより、ダンジョンのさらなる性質が判明した。
その内容とは、ダンジョン内で死亡した『ダンジョンウルフ』は死体が残る個体と死体が残らずに完全に消失する個体、そして謎の石を残して消失する個体がいる事が判明したというものだった。
さらに、ダンジョンより帰還したダンジョンアベンジャーズは常人では考えられないほどの身体能力の向上が確認された。
1975年9月
ダンジョンアベンジャーズの血液を検査した結果、常人の5倍のマギが混じっている事が判明した。
そして、空気中マギ濃度測定機を作った研究所が、体内マギ深度レベル測定機を開発した。
その基準値はダンジョンの探査を行なっていない一般人をマギ深度レベル1とし、ダンジョンアベンジャーズをマギ深度レベル5とするものとなった。
1976年2月
ダンジョンウルフの死体が消失し、残される石に『マギ結晶』と名付け調査を開始した。
マギ結晶の表面は磨かれた様に綺麗だが、形は不定形で楕円のものもあればビー玉の様にまん丸なものもあった。
そして、マギ結晶を割る事で爆発を起こす事を不注意な科学者の犠牲により判明した。
1976年5月
第5回の探査にて持ち帰られたマギ鉱を使った銃弾が作られる。
仕組みは普通の銃弾と大差はないが、実験の際にもダンジョンウルフに大ダメージを与えた事を確認できた。
また、第6回のダンジョン探査の準備が開始された。
1976年7月
マギ鉱の回収、およびマギ濃度の調査を目的とした第6回ダンジョン探査が開始された。
マギ鉱を使った弾丸はその探査にて大活躍する結果となった。
また、ダンジョンウルフ以外の生物がダンジョン内で確認され、その死体も持ち帰られた。
その生物は人型ではあるが小さく、体高はおよそ70cmほどであった。
また、その肌は緑色でしわしわ。長い舌を持ち、その血は紫色だった。
その生物は神話などで度々出てくる『ゴブリン』と言う緑の醜い化け物と姿が酷似していたため、何の捻りもなく『ゴブリン』と名付けられた。
また、ダンジョンアベンジャーズの隊長であるマイクがマギ深度レベルが10に到達した。
1976年8月
ダンジョン内でしか採取が出来ないマギ鉱を銃弾として消費する以外の方法を模索した結果、マギ鉱と鉄を混ぜ合わせる事でマギ鉱石のダンジョン内の生物に対する有効性を保持しながら鉄以上の強度を持った『マギ鉄』が開発された。
このマギ鉄の欠点に関しては、非常に重く、またマギの放出をしなくなる事だった。
また、鋼鉄との合金も研究されたが、マギ鉱と鋼鉄内の炭素が上手く混ざり合わずに断念された。
1976年9月
世界初のマギ鉄を使った武器が作られた。
初めて作られた武器は何の変哲もないロングソードで特に名前も付けられなかった。
その効果は絶大でダンジョンウルフを一刀両断するほどだった。
しかし、マギ鉄の重量は普通の鉄よりも重く、このロングソードですら10kgを超えていた。
通常の鉄で作られたロングソードが1.1kg〜1.8kgだったと聞けばその重さがわかるだろう。
そのため、マギ深度レベルが8を超えた団員以外だとまともに振ることも出来なかったため、レベル8未満の団員には安全かつ、威力のある『マギ弾』が配布された。
1976年10月
マギ鉄の武器が出来たことにより、消耗品だったマギ鉱が普通の武器として使える様になったことを受け、アメリカ政府ら7度目のダンジョン探査を計画した。
1976年11月
ダンジョン探査の準備の為、ダンジョンの入り口付近に荷物を運び入れていた作業員がダンジョンウルフに襲撃されるという事件が発生した。
幸いにも近くにいた兵士によりダンジョンウルフは銃殺されそれ以上の被害は出なかったが、襲われた作業員は亡くなってしまった。
この事件を受け、アメリカ政府は予定されていたダンジョン探索を延期せざるおえなくなった。
その時のダンジョン外の空気マギ濃度は5を超えたところだった。
1977年2月
ようやく7回目のダンジョン探査が始まった。
今回の探査には数名の研究員も同行し、内部での研究も行う予定だ。
そのため、隊長であるマイクと副隊長のアンドレアスの分隊に分かれて行動することになった。
隊長のマイクはダンジョン奥地への探査、副隊長のアンドレアスは研究員の護衛といった内容だ。
マイクが今回目指すのは前回断念したマギ濃度120の先、アンドレアス率いる研究員チームが目指すのはマギ濃度110の場所だった。
マイクとアンドレアスはマギ濃度110の地点までともに行くと、そこで分かれてアンドレアスの部隊を残し、マイクの部隊は奥へと進んで行った。
アンドレアスが護衛している研究者達がする実験は主に2つで、一つはマギ深度レベルは一体いつ上がるのか、そしてもう一つはマギ濃度による機械類への影響を調べると言った内容だった。
そして、その実験の結果、マギ深度レベルはダンジョンウルフなどの『モンスター』と総じて呼ぶことになった生物達を一定数倒すことにより上がる事が判明した。
また、少量ではあるがダンジョン内での運動や訓練によっても得られる事が分かった。
そのため、マギ深度レベルを上げる値を経験によって得られる値、経験値と呼ぶことになった。
そして、マギ濃度による機械類への影響だが、マギ濃度が101になったあたりで遠距離に対する通信機への通信に少し影響があり、105になったあたりでダンジョン外への通信は不可能になった。
そして、110地点では150mほどしか通信が出来ず、マイクが奥に向かう際に持っていった通信機はおよそ、120m離れた地点で通信不可能となった。
その後、マイク達が逃げる様に帰還し、上層部へと報告した。
その報告は、マギ濃度125の地点にて新たなモンスターを発見したと言う報告だった。
そのモンスターは熊の様な見た目で全長約5mと言う巨体に腕が4本も生えており、その先には20センチ程の黒い鉤爪が生えていたと言う。
また、目が赤かったためこの熊の様な生物には『アングリーベア』と言う名前がつけられた。
1977年4月
マギ濃度125の地点で確認されたアングリーベアを討伐しようと部隊の再編成がされた。
今回は研究員は連れていかず、アングリーベアの討伐のみを目的とした部隊編成となった。
また、アングリーベアの4本ある腕の対策として、マギ鉄で作られたライオットシールドがマイクとアンドレアスを除いて最もレベルの高い数名の隊員に渡された。