セリフが多くなる
セリフが多くなってしまう。書き上げたものを見返しても、セリフばっかり。地の分がほとんどない。書き上げたものを読み返していると、とても安っぽい作品に見えてしまい、書きたいのはコレジャナイ感がありました。
という訳でセリフの量に関してです。
セリフの量が多いことは悪いこと、ではありません。商業作品でも1ページ丸々セリフだったりします。ではなんで安っぽく見えてしまうのか。簡単です。地の分が少ないからです。
この問題は、そもそも1話の文量が少ないと頻発しやすいように感じました。書き上げた1話を見返しても半分以上セリフになっていた。こういう時にセリフばっかりで話が進んでないじゃないか……、となってセリフの量が目に付きます。
セリフが続いている、と言うのが好きか嫌いかは分かれます。読んでいて全く気にならない時もあれば、滅茶苦茶気になる時もあります。好み、没入感の問題ではありますが、気になる時のための解決方法を紹介します。
(1)挙動を書く
そのセリフを言っているキャラクターが、どのように言ったかを書いてあげる方法です。元気に言ったのか、今にも倒れそうに言ったのか。口を開いたキャラクターの状況を説明してあげることで地の文章を増やして、相対的にセリフの量を減らせます。
かといって、「と言った」を多用すると見栄えが悪くなってしまいます。口を開く、悲観する、命令する等、様々な言い回しをしてあげましょう(文章を整える・作者が知らないことは書けない)。
(2)セリフの改行をやめる
セリフを書くときは改行をしますね。原稿用紙の使い方で習います。これを止めてしまいます。かといって、全部同じ行に書いてあると読みにくくてたまりません。
ですので(1)と合わせて使います。前後に挙動の描写を付けて、地の文のように描写してしまいます。
例を1つ。
「おっはよー」
「……なんで今日はそんな元気なの?」
「ん? だって今日でテスト終わりじゃん?」
「まだ今日のテスト残ってるのに……」(60字程度)
これだけでも学校で起こっている会話だという事は分かります。が、如何せんセリフが続いてしまっています。そこで、
「おっはよー」
元気に挨拶をしながらA子が教室に入る。その様子をB子は怪訝そうに見つめる。
「……なんで今日はそんなに元気なの?」
「ん? だって今日でテスト終わりじゃん?」
B子は「まだ今日のテスト残ってるのに……」とあきれながら、はしゃいでいるA子の様子を尻目に、テスト勉強を続けるのだった。(130字程度)
セリフの相対量が減っているので、小説っぽさは増したように見えませんか? どうでしょう。ただ、これを多用しすぎてしまうと、会話感が無くなって、それはそれで問題になってしまいます。まるっきり諦めて、会話パートと割り切るのも1つの手法です。
上手く自分好みの文章になるように調整してあげて下さい。
結論
・地の分を増やす
・セリフの改行を減らす。




