物語から書く:脱線編
1)『はじめに』でも書いた通り、私はゲームが好きでこの道に進んでいる人間です。世界感が好きで読み始めました。
ゲームのキャラクターに成長する主人公って中々少ない気がします。変化するのは周りの人たち。それでもストーリーを追うのが楽しいです。何故なんでしょうか。ストーリーが魅力的なのか、それともゲームシステムが好きて続きを追うのか、わからないです。
創作をする上で必要なことは、自分が好きなモノは何かを明確にすることでしょう。作っていても何かが違う、となって創作意欲は上がりません。出来上がったものが自分好みのモノだったらもっと作りたくなります。好きな作品のどこが好きなのかを上手く分析できると、それを自分の作品に落とし込みやすくなります。
自分が好きなモノについて、なぜ自分はそれを好きなのかを考えるとより良い作品に繋がるのではないでしょうか?
ただ、根を詰めて考えすぎると哲学になって、好きとはいったい何か、みたいな問題を考えることになるのでほどほどにしておきましょう。
2)私が物語から書いた作品は『隠居勇者』です。習作として書きあげました。
最強主人公が国を出て冒険をする、と言うのが主な筋です。折角だから剣と魔法の世界にもしてやろうと。
主人公が国を出る、のであれば最終的に国に帰ってくるようにしたい。という伏線回収のゴールが最初にありました。なので帰ってくるようにイベントを考えました。このイベントを新しく考えるのが大変だったので、既に出会っているであろう人物を流用して戻る理由を作りました。という訳で伏線のゴールから考えて、今あるイベントを流用するという合わせ技で伏線回収を果たしたわけです。
セリフの使いまわしも大好きなので最初と最後に放り込みました。大分好みの作品にできました。描写力は全然理想には届きませんが。
3)度々、プロットは書くべきかという話題を見かけます。趣味で書いている分には、自分さえ把握できればいらないと私は思います。と、言いつつも下書き・メモ推奨派なのでプロット派になるのかなと思いますが。
何度も言いますが、全くのメモなしで完璧なモノを作り上げるのは余程慣れていないと難しいでしょう。プロットと呼べるほどしっかりしたものでなくても、回収を忘れないようにメモ程度には残しておくと物語、キャラクターともに書きやすくなります。




