物語から書く
今回は物語から小説を書くことに焦点を当てます。
誰が、と言うのはさほど重要ではなく、何が起きたかが大事になる場合です。
推理モノのトリックから思いついた場合や、ホラー小説、俺TUEEE系などが当てはまると考えています。
物語の核となる出来事があり、この時登場人物は特に誰であっても気になりませんね。当然、物語性を高めていくにつれてキャラクター性も必要になってきます。シリーズモノにするのであればなおのこと重要です。が、今回は『物語から書く』なのでおいておきます。
物語から書く場合はイベントを書くことが主な目的になります。となると、物語になるようにイベントの繋がりを考える必要がありますが、『イベントの間が思いつかない』という問題は『書きたいシーンとシーンを結ぶ』で触れているので割愛します。頑張って連想ゲームで考えましょう。
……割愛すると何が残るのでしょうか。伏線回収だったり、イベントの起こし方ですかね。今回はこの2つに注目します。
(1)伏線回収
あの設定がここで回収されたのか、となると嬉しいですね。読んでいても嬉しいですし、書けると良く書けたなとなります。どうやって伏線を回収するか。
最も簡単な方法として、結末から考える方法があります。結末に必要な情報を手前に来るイベントに分散する方法です。序盤にはないけど、終盤に必要な要素があります。この終盤に必要な要素を小分けにしてあげて物語に埋め込んでいきます。
つまり伏線を、ゴールに向かって回収していくのではなく、ゴールから逆算して伏線を張ってしまう方法です。これをやるには結末を考えないといけない、という中々大変な問題が付いてきてしまいますが、むやみやたらに伏線を張るより回収は楽でしょう。
2つ目の方法として、今あるイベントを回収する方法です。それはそうだろう、となりますが。今書いてあるイベントを利用して別のイベントを作ってしまいます。ここで使われたトリックを再利用する、あそこで出会った霊は実は姉だった、道端で助けた人が実は偉い人だった、などなど、こうやって書いてみると伏線回収になっているように見えませんか? 同じセリフを使いまわしてあげるというのも、立派な伏線回収と言えるのではないでしょうか? 言葉の意味が変わっていたり、言う対象が変わっていたりすると感動度が増しますね。
という訳で、今まであった要素を再利用してあげることでも簡単に伏線を作れます。
(2)イベントの起こし方
イベント、何を起こせばいいのかわからない。書きたいイベントはあるが、それ以外の部分が思いつかない。こういう時は書きたいイベントを含めたグループを考えてあげましょう。3大怪談にしたり、連続殺人事件にしたり、国ごとの祭りを考えてあげてもいいでしょう。むやみやたらに考えるより、ある程度範囲を絞ってあげたほうが思いつきやすくなる場合もあります。
今あるイベントの要素を考えてあげて、共通点を持つように追加すると、統一感のあるイベントになってテーマ性も生まれるのではないでしょうか?
イベントが突発的に起こることが気になってしまうことがあります。それに関して言えることは1つ。気にするな、です。そもそも、日常生活におけるイベントだって、何かしらの前振りが必ずしもあるとは限りませんし、空から美少女が落ちてくるのが許されたり、突然異世界に行くことが許されているのです。案外何が起こっても受け入れられるものですよ。気楽に書きたいことを書きましょう。
それでもって突然起こったイベント、出来事が許せないのなら、許せる理由を付けましょう。なぜ起こったのかです。これは後にでも伏線回収してあげればいい感じになると思います。
以上、伏線とイベントに関してでした。
『キャラクターから書く』と組み合わせることで、このイベントでこのキャラクターがどう変化するか、このキャラクターの変化に必要なイベントは何か、なども考えられるので内容自体は増やせるはずです。
ガンガン内容を増やして、内容が多すぎると思ったら、その時に別の作品にしてあげれば大丈夫です。気にせずガンガン考えましょう。
結論
・ゴールから必要な要素を考える
・今ある要素を改変して、もう一度使う
・イベントをグループ化して考える




