はじめに
小説の書き方、といっても大層なものではなく、ちょっとした備忘録のつもりで書きました。今のこの考えは今にしか書けないので、時間のある間に書いてみようかなと。眠らせるのはもったいないですし、誰かの参考になるかもしれないのでそのまま公開します。誰かに見られることを意識して書くと体裁も整えますし、公開用に読み返すとまた新たな発見もあります。
きっちりとした技術的なことを書くのは私には無理なので、『書きたいモノ』はあるけど『なかなか書けない』という人に向けた、初心者なりに感じた、ぼんやりとした解決策的なものを残しておきます。もう上級者だぜっていう人が読んでくれたのなら……、迷える初心者に何かコツとかあれば共有してください。
役に立つであろう情報を本編とし、自分の考えを整理する為や、なんとなく書きたかったことなどの、100%の私見で書いたモノを脱線編と称しました。本編の内容は普遍的になるように気を付けましたが、それでも不十分な部分は多くあるでしょう。ご了承下さい。
元々、1つの文書ファイルにまとめて書いたモノを分割して載せています。分割して1つ1つのテーマを独立して分かりやすくする為、区切りをつけることで読むのを止めやすくする為です。一区切りついたな、というタイミングで執筆をしていただけると嬉しいです。案ずるより産むが易し、何事も挑戦です。
軽く筆者の情報を。
小説を書こう、と初めて思ったのは高校3年生の冬のこと。大学受験を目前に控えながらも小説家になろうで異世界モノの小説を読みふける毎日を過ごしていました。もともとゲームが好きで、中学生の頃には手帳にモンスターの設定とかマップとか書いて周りの人とゲームごっこをしてた時期もありました。ですので、小説の物語が好きで読んでいた、というよりもどちらかと言うと、世界観だとか、異世界のワクワクだとかの方が好きで読んでいたんですね。きっとそっちの割合の方が大きかった。
そんな作品を読んでる間にこういう設定があったらおもしろそうだな、とかこういうキャラがいたらかわいいよな、といった『オリジナルの話の素』みたいなものが溜まってきました。これが小説を書こうと思ったきっかけです。
小説の初投稿はそんな受験を明けて、ちょっとしてからの四月一日。いつ書き始めたかは覚えてませんが実際に書き始めてからはせいぜい2週間といったところでしょう。そのときは連載物を書こうとして2話だけ書いてリタイア。計5000文字程度。で、いざ大学で講義が始まると別のことに興味が移り、書くことはそのままフェードアウト。読みはしていたが書きはしていない時期が続きました。
そこから2年生、3年生と学年が変わる4月になるたびに思い出したかのようにまたちょっとだけ書いて、すぐにやめての繰り返し。3年生後期の時期(10月頃)にラブコメを書きたい欲が高じて連載開始。そこから半年くらいは執筆モチベも高く色々かきました。が、院試の準備が忙しくなった時期(6月頃)にやめてしまい、今の今まであまり手に付かず。
かいつまんで言うと
・大学入学前に小説を書くことに興味が出た
・大学に入ってからやる気があったのは半年だけ
・それ以外はほとんど書いていない
という具合です。
ちなみにここまでで1300文字です。年5000文字の少なさが分かっていいただけたでしょうか。
私は半年しか真面目に書いていないと言いました。小説を書きたいけど書けない、と言う人はそもそも文章を書こうとしていないという問題が第一にあります。まず書きましょう。文章を書かないと文章は出来上がりません、当たり前ですけど。それでもいざやろうと思っても書かないんです。後でいいかな、この話を読み終わったら、ご飯を食べたら、もう夜遅いし明日でいいかな。色んな理由を付けて書かないんです。
という訳で、至極当たり前な話ですが小説の書き方の最たる基礎は文章を書くことです。こんなエッセイを読んでる暇があったら今から1000文字書いてきてください。書きたいものがあるならすぐに書けるはずです。この文章はいつでも読めますが、書こうと思っていて、書くことに割ける時間は意外と短いのです。『書きたい』と思っていて『書こうという意思』があるけど、『まだ書いたことがない』なら特に今すぐにでも書いて下さい。