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光の力


 照彦の新たな鎌は、光を纏い輝いていた。照彦は、それが元々自分のものだったかのように持ち、夢前に向ける。 


 夢前は、闇で自らを包み、照彦を呑み込もうとしたが、照彦は一度消え、一瞬で夢前の背後に現れた。

 それに気づいた夢前は、触手で照彦を捕まえようとするが、照彦は光の速さで動き、捕まえる事が出来なくなっていた。



 照彦に翻弄されている夢前を見て、チャンスだと思ったペグルと夢叶は攻撃を一気に畳み掛けた。夢前の動きが止まった事に気づいた照彦は、ペグル達に攻撃を止めるように指示した。

「ここからは俺がやるよ!」

照彦は、ペグル達を夢前から離し、小魂を呼んだ。呼ばれた小魂は、絢音に夢前の魂を預けると、照彦の横に立った。



 そして照彦は、夢前の周囲に強力な結界を張り、互いの攻撃が絢音達に飛ばないようにした。

「いこう、小魂!」

「うん!」

小魂も、照彦と同じ法衣に包まれ、一緒に走って行った。


 

 そんな照彦の様子を結界越しに見ていた絢音は、今までの旅の中の照彦を思い出して、感慨深くなった。

「照彦君、強くなったね」

「力もそうだけど、心も強くなったと思うよ」

今の照彦の姿は、平穏を愛していたあの頃とは全く違っていた。最早別人に見えた。

   

 照彦と小魂は光の弾を放ち、夢前の動きを封じた。ペグルや夢叶を攻撃出来なくなった今、夢前の標的は照彦と小魂しか居ない。

 夢前は、照彦と小魂の全てを消し去るように死力を尽くして攻撃したが、照彦の光は夢前の闇を明らかに上回っていた。光の力によって、闇は消え去り、夢前の身体は縮んでいく。



 夢前の動きを封じた照彦は、小魂の力と自分の力を合わせ、鎌に込めた。そして、一気に空へ飛び上がり、その勢いで鎌を振り上げる。

「『神光天貫斬』!!!」

照彦のその一撃は夢前を貫いた。夢前の身体は浄化され、蒸発するように消え去る。

「やった…!」

二人は喜び合ったが、力を使い果たしてしまったのか、法衣が消え、その場から落ちて行った。小魂も、人間の姿から魂喰虫の姿に戻ってしまう。



 夢前を倒した後、夢界は何事も無かったように元に戻っていった。空には光が戻り、最初にやって来た時よりも輝いている。妖達の魂も開放され、鐘の力も戻り、絢音達は現世に戻って行った。

 


 そして、絢音達は夢原に帰ってきた。だが、その中に照彦と小魂の姿も、絢音が預かったはずの夢前の魂もない。二人の霊力も、気配も感じなくなってしまった絢音達は、驚き、慌てる。

「消えた…、どういう事?!」

「照彦君!小魂ちゃん!」

夢叶が夢界に取り残されたままではないかと二人の気配を探すが、それはなかった。


 どうやら、照彦と小魂は現世とも夢界とも違う世界に飛ばされたようだった。夢前を倒して、現世に戻れて一安心した絢音達だったが、ずっと一緒に居たはずの照彦と小魂の姿が無いと思うと、急に不安になった。


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