43 お隣さんといか寿司
「うっひょー、はやい、はやいッ!」
「ブルルフゥ!」
「最高だよ、黒王号ーッ!」
「ヒヒヒイィーーーン!」
今日も缶ビール片手に大家さんは絶好調だ。
飲酒しながら二角獣バイコーンに跨り、遮るものの何もないリビングをパカラッ、パカラッと自由自在に駆け回る。
「……いいなぁ黒王号。羨ましいのです」
そんな大家さんを眺めながら小さな女騎士シャルルが呟く。
「おう、つかアレは正直羨ましいなぁ」
俺もシャルルに同意する。
先日召喚陣から現れた魔物バイコーンは、結局お隣さん家のリビングで飼われる事になった。
だが住まいこそお隣さん家のくせして、バイコーンの主人は明らかに大家さんだ。
その証拠にバイコーンは大家さんしかその背に乗せようとしない。
そうそう、バイコーンの名前は『黒王号』に決まった。
名付け親は勿論大家さん。
大家さんは当初『二角獣バイコーン』の響きから、この馬の魔物を『二輪バイク』と名付けた。
バイコーンはその名を聞いてギョッとした。
俺はそのあまりにもなネーミングに断固反対した。
さすがに不憫な名前だったからだ。
結果、大家さんは折れて渋々ながらも二輪バイクと名付ける事を諦め、代わりに黒王号と馬に名前を付けたのだ。
黒王号はホッとした顔で俺を見つめた。
俺は鷹揚に手を振り返した。
初めて俺と黒王号が通じ合った瞬間だった。
「黒王号! ジャックナイフターン!」
「ヒヒィーーン!」
黒王号が急停止し、前脚を固定しつつ後脚をあげてターンする。
「うはー! 飛ぶ飛ぶー!」
大家さんが反動で空中に放り出された。
「ヒッ!? グヒヒイィーーン!?」
黒王号が大慌てで大家さんを追いかける。
「……はぁ、羨ましいのです」
シャルルはそんな人馬の様子を指を咥えて眺める。
小さくとも騎士だけあって、馬には人並み以上の思い入れがあるのだろう。
「おう! そんなショボくれた顔すんな、シャルル!」
「……コタローさん」
「つか、また直ぐ馬型の魔物も喚ばれてくんだろ!」
「そう、なのでしょうか?」
「おう、そうに決まってる! そんときゃ、今度はシャルルが調教して乗りこなしゃいいじゃねーか!」
「……はい、そう、ですよね」
シャルルが拳を固めて頷く。
「そうなのです!」
シャルルが固めた拳を振り上げて元気に応えると同時に、リビングの召喚陣が淡く光り輝き始めた。
「おっと、早速きやがったか?」
「ッ!?」
シャルルが息を飲む。
召喚陣が輝きを増し、強く光りだした。
「来いッ、来いッ、来いなのです! ユニコーン、ペガサス、スレイプニル、アレイオーン、赤兎馬、グラーネ、松風ッ! どれでもいいから馬来いなのです!」
「つか馬来い、馬来い、馬来い、馬来いッ!」
俺はシャルルと一緒に強く念じる。
ガチャを引く気分だ。
召喚陣の輝きが最高潮に達する。
「ウマーッ! 来るのです、ウマーッ!」
シャルルがウマーの顔をしながら念じる。
召喚陣が目も眩む輝きを発し、ボワワンと魔物が召喚された。
「ウマー?」
しかし、そこに現れたのは馬ではなかった。
「ギ、グギギ……」
光の収まった召喚陣の上にポツンと、アスファルト色した硬質な素材で出来た悪魔像が置かれていた。
悪魔像はピクリとも動かない。
「つか、なんだコレ?」
俺はその悪魔像を詳しく確かめようと不用意に近く。
するとその像はギロリと俺を睨んだあと、急に動き出し飛び掛かってきた。
「お、おわッ!? ちょッ、タンマッ!?」
「ギギグギッ!!」
悪魔像の爪が俺に迫る。
あわや俺がその爪に刺し貫かれそうになった時――
「ていやッ!」
シャルルのあびせ蹴りが悪魔像に炸裂した。
「ギギギィッ!!」
「コタローさん、油断しないで下さい! こいつはガーゴイル! 歴とした魔物なのです!」
「すまねぇッ、助かった!」
シャルルの蹴りを食らったガーゴイルは、床をバウンドしながらすっ飛んでいく。
しかしその途中で石の翼をバッと広げ、空中に浮き上がり静止した。
「お、おう。どうなってんだ? アイツ、空中に浮いてやがんぞ!」
「……厄介なのです。空に浮く敵は倒しにくいのです」
そう言いながらもシャルルは剣を抜き、油断なく構える。
「コタローさんは私の背に回って下さい!」
「わ、分かった!」
その時ガーゴイルの背後で馬のいななきが上がった。
「ヒヒヒイィーーーン!!」
「この魔物めー! 虎太朗くんのかたきーッ!」
象の様な巨躯を持つ黒王号が後脚で立ち上がり、前脚でガーゴイルを地に叩き落とした。
「ブルッフ! ブルルッ!」
黒王号は大家さんを背に乗せたまま、振り上げた前脚で思い切りガーゴイルを踏みつける。
「ギギュギギイッ!!」
ガーゴイルは黒王号に踏み潰され、粉々に砕け散った。
「敵は取ったよ、虎太朗くん……」
「……つか、死んでねーから」
俺は馬上の大家さんに突っ込みを入れた。
「やっぱりいいなぁ馬。はぁー、わたしも馬が欲しいのです」
シャルルが膝に乗せたニコを弄りながら、テーブルに頭をぐでーっと投げ出してため息を吐く。
場所はコタツ部屋。
俺とシャルルは黒王号で駆け回る大家さんをリビングに残して、炬燵に入りに来たのだ。
部屋では先客のマリベルとルゼルが、二人で仲良く一杯やっていた。
「コタロー、シャルルは一体どうしたのだ?」
「いやなぁ、大家さんがバイコーンを手なづけてからというもの、どうしても馬が羨ましくなったみたいでな」
「ふむ、成る程」
そう言って女騎士マリベルは、燗した日本酒をお猪口に注ぎ、厚めにスライスした胡瓜に明太子を乗せマヨネーズをつけてからパクつく。
「………………マリベル。私にもそれちょうだい」
「うむ、よいぞ?」
マリベルがルゼルに明太のせ胡瓜を差し出した。
二人が肴を摘む音がコタツ部屋にポリポリと響く。
「それはそうとフレアは? あとハイジアはまだ寝てんのか?」
俺はまったりと熱燗を楽しむ女騎士たちに尋ねた。
「フレアなら杏子の案内で、スーパーなる場所に出掛けたぞ」
「ああ、サンキューOASISか」
「うむ、ハイジアも一緒だ」
「………………葡萄酒、買うからって」
「へえ、つか金は持ってんのかねぇ」
「それなら問題ない。私がフレアに『いちまんえんさつ』を持たせた」
「おう、んじゃ問題ねーなー」
シャルルが膝のニコを万歳させて遊ぶ。
ニコもシャルルの手に戯れ付く。
なんだか楽しそうだ。
俺たちは他愛もない雑談を交わしながらまったりのんびりである。
「ん? 酒と肴が切れてしまった様だな」
マリベルが一升瓶を逆さにして振った。
「なら俺の酒を開けるか。つか、いい日本酒が手に入ったんだぜー」
「ほう、他ならぬコタローがいう酒だ。期待できそうではないか」
「おう、期待してくれ! じゃあ、ちょっと待ってろよ」
俺はひとっ走りして自分ちから酒を取ってきた。
「おう、お待たせー!」
コタツテーブルに一升瓶をドンと置く。
「『田酒』だ! さあ、グラスを出せ!」
「ああ、頂こう!」
俺は早速みんなに酒を注ぐ。
日本酒党の女騎士マリベルが、待ちきれぬとばかりにグラスを傾けた。
「んく、んく、ぷはぁ! こ、これは!? 旨いッ!」
「ほんと、透き通った味わいなのです!」
「………………美味しい」
お隣さんたちが美味そうに酒を飲む。
俺はそんなみんなを満足気に見回して、自分も酒を煽る。
「しかし本当に旨いな、この日本酒は」
「だろ? この田酒は青森の酒でな。しっかりとした米の旨味があるのにサッパリした飲み口の、凄え旨い酒だ」
「ほう……」
マリベルがゴクリと喉を鳴らす。
俺は早速グラスを空けたみんなに酒を注ぎ足した。
「すごい口当たりの良さなのです! ひと口目から全く抵抗を感じません」
「………………おかわり。これ、いくらでも飲める」
田酒の評判は上々だ。
「ニャッ!」
ニコが皿を咥えて持ってきた。
「おう! すまねえ、ニコ! 仲間外れにしちまったなー」
「ゴロニャーン」
「待ってろよ、いま注いでやっからな!」
俺はニコの持って来た皿に酒を注ぐ。
ニコもその酒を舌で掬って美味そうに飲み干した。
「それでだな、みんな。こんな肴も用意してみた」
俺はテーブルに肴を置く。
思い思いに酒を楽しむ面々の注目が肴に向いた。
「………………ボイルイカ?」
「いや、単なるボイルイカじゃねーぞ? こいつは『いか寿し』っつー青森の名産だ!」
「ほう、今日は酒も肴も青森か」
「ああ、せっかくの旨え酒だからな。地元の名産と合わせてみた!」
俺はそう説明しながらイカを輪切りにしていく。
「うわぁ、綺麗なのです!」
「だろ? こいつは見た目も華やかだから、祝い事にも使われるらしいぞ」
輪切りにしたイカの断面からキャベツの緑が覗く。
他にも人参の赤や下足の白が実に色鮮やかだ。
「つか、いか寿しはな、ボイルしたイカにキャベツの漬けもんや人参、下足をギュッと詰め込んで、甘酢漬けにした肴だ。円やかに馴染んだ漬けもんとイカの味わいが絶品なんだぜ?」
俺は切り終えたいか寿しを差し出した。
「さあ、食ってくれ!」
「頂きますなのです!」
「うむ! ではいざッ!」
「………………頂きます」
待ってましたとばかりに四方から箸が伸びる。
「ニャニャー」
「おう、分かってる。ニコの分だ、ほれ」
俺はいか寿しを二、三切れ指で摘んでニコに与える。
ニコは鼻を近づけてクンクンと匂いを嗅いだ後、パクっといか寿しを咥えてコタツ部屋を出て行った。
「彼女とでも一緒に食べるのかねぇ。……確かコマたんつったか」
猫のくせに甘酢漬けイケるんだなあ、と思いながらニコを見送っているとルゼルが感想を口にした。
「………………これ、美味しい。円やか」
「だろ? 酸味が程々で円やかな味わいだから箸が止まんねーんだよなぁ」
「………………クニクニ、シャクシャク」
「おう、食感の事か? 何だか癖になる歯応えだよな!」
「…………ん、もう一切れ」
ルゼルはいか寿しと日本酒を交互に楽しみながら「ぷはぁ」と熱い吐息を漏らす。
いか寿しの円やかな味わいと雑味のない田酒は相性バッチリだ。
俺はそんなルゼルを満足気に眺めながら、自分でも一切れいか寿しを摘んだ。
程よい酸味の柔らかい味わいが口いっぱいに広がる。
俺もルゼルに倣っていか寿しと日本酒を交互に楽しむ。
「んく、んく、ぷはー! うめー! つか、マリベル、いか寿しは気に入ったか?」
俺は時を止め、彫像の様に固まる女騎士に尋ねた。
女騎士の時が再び動き出す。
「気に入った所の話ではないわ! これは正に郷愁というに相応しい肴であろうに! 今日これほどの優しさを備えた肴と出会えた奇跡に、私はいま感謝の念で胸がいっぱいだ! 若々しく甘く酸っぱいボイルイカはこれこそ青く輝く懐かしき青春時代! 薄く塩みを帯びた円やかなキャベツの味はただひとえに故郷を思い起こさせる柔らかな味わい! ひと噛みひと噛みする毎に湧き上がる胸の痺れは、遠いあの日に置いて来た、セピアに色褪せた三月のノスタルジア!」
「な、涙が出て来たよ、お姉ちゃん! わたし、なんで泣いてるんだろう? クニクニしたボイルイカとシャキシャキしたキャベツを咀嚼しているだけで、胸が懐かしさでいっぱいになって、奥から奥から涙が溢れて止まらないんだよぉッ……」
「案ずるなシャルル! 私も涙が止まらんッ!」
女騎士二人がエグエグとしゃくり上げながらいか寿しを摘む。
「おう……つか分かるよ。コイツがおふくろの味っつーヤツだ」
俺は二人の肩にそっと手を置きながら告げた。
二人の女騎士は穏やかに肩を寄せ合う。
「………………いか寿し、うまー」
そんな俺たちの小芝居を他所に、ルゼルは黙々といか寿しを摘み、手酌で酒を飲んでいた。
「そういえばな。さっき大家さんがリビングで黒王号から落馬したんだが……」
一頻り肴を楽しみ、落ち着いた頃合いを見計らって俺は話を切り出した。
「え!? それは大丈夫だったのですか!?」
「受け身でも取ったのかねぇ、なんかピンピンしてたわ」
シャルルがホッと胸を撫で下ろす。
「つか大家さんって、どっかで柔道でも習ってんのかな」
「いや、恐らくそれはアレだな。いつぞやの神酒の所為であろうな」
「ああ、あの神酒ですか! 確かにわたしもアレを飲んでから、凄く体の調子が良いのです!」
「そうであろう。あの酒は人の成長を促す効果がある、とフレアが言っておった。恐らくそのせいで落馬くらいではダメージを負わない体に成長したのであろう」
「お、おう? 何だそれ、初耳なんだが。……つか、俺もあの酒飲んだぞ? え? 俺も体、強くなってんの?」
「………………私、そのお酒、飲んでない」
そう言いながらルゼルが、戸惑う俺の腕に自分の腕を絡めてしな垂れ掛かって来た。
頰にルゼルの角が刺さる。
「…………マリベル、私もそのお酒飲みたい」
「すまぬな。もう既に飲み干してしまったのだ」
「…………残念」
「それよりもルゼルよ」
「…………何?」
「さっさとコタローを離せ!」
「…………嫌」
――――ピンポーン
玄関チャイムが鳴る。
「あ、誰か来たみたいなのです。わたしみてきますね!」
「おう、頼むわー」
俺はルゼルに抱きつかれたままそう応えた。
シャルルが立ち上がり玄関に向かう。
少ししてシャルルは来客を連れて部屋に戻ってきた。
「こんにちはー」
顔を出したのは小都だ。
小都はルゼルに抱きつかれ、その大きな胸を腕に押し付けられた俺を見て、ワナワナと震える。
「な、何をしてるんですか、虎太朗先輩!?」
「お、おう小都! いやこれは何つーか……」
「と、とにかく、悪魔のコスプレの貴女! 虎太朗先輩から離れて下さい!」
「………………嫌ったら嫌」
そう言ってルゼルが益々密着してくる。
頰にさらに角がめり込む。
「つか、痛え! ルゼル、角が痛えつーの!」
「………………ん」
ルゼルが俺を抱き直し、顔に胸が押し付けられる形になった。
俺は堪らず鼻の下を伸ばす。
「ま、またコタローさんとルゼルさんが卑猥な事を始めたのです! 不健全! 不健全過ぎなのです!」
「そうだぞ、お前たち! いいから離れろ!」
「ハイジアさんが帰ってきたら絶対にチクってやるのです!」
お隣さんたちがヒートアップしていく。
「ちょっと胸が大きいからって! 虎太朗先輩は、そんな年増のお乳がいいんですかッ!?」
「いや、つかルゼルが年増って……小都、アンタもそろそろいい歳――」
「あんッ!? いま何つった!?」
「い、いや、何も言ってねーつか、何つーか」
これだ、小都にはこれが有りやがるんだ。
見た目は大人しい小都だが、切れると変貌しやがる。
「ねぇ、虎太朗先輩? さっき私の事を『いい歳』って言いましたよねぇ? ねぇ? それってどういう意味ですか? ねぇ?」
「……い、いや、つか三十前はまだお姉さんだよな。お、おう、絶対お姉さんだわ、うん」
「どうして顔を逸らすんですか虎太朗先輩? ねぇ? こっち見てちゃんと応えて下さいよ、ねぇ?」
迫る小都にくっ付くルゼル。
俺はアイコンタクトでマリベルに助けを求めた。
マリベルはそんな俺をスルーして、ツーンとそっぽを向く。
「く、マリベルのヤツ、もう我関せずを決め込んでやがる!」
「皆さん一度落ち着くのです! ルゼルさんはコタローさんを離して! コトさんは荷物を置いて座って下さい!」
「ハッ!? 私は一体何を!?」
「…………嫌、離さない」
シャルルの言葉に小都は正気を取り戻すも、ルゼルは俺を捕まえたまま離さない。
「ただいまー、葡萄酒がすっごく安かったのよー」
「いまスーパーなる魔境より戻ったのじゃー!」
「あれー、この靴は誰かお客さんが来てるんですかー?」
またややこしそうな奴らが帰ってきやがった。
複数の足音が近付いてきてコタツ部屋の扉がガチャッと開かれる。
「ただいま戻っ――――、なぬ!? また蝿女と小娘がコタローを取りおうとるのじゃ!」
「小娘ってお嬢ちゃん! 大人の女性をそんな風に言ったらダメですよ! ……でも小娘かぁ、やっぱり若く見えるのかなぁ、私ってば、ウヘヘ」
「貴様! 妾をお嬢ちゃん扱いするでないわ!」
「ってあら? 私とは初めましてですよね? 私は杏子です! このマンションの大家の娘です!」
「あ、これはご丁寧に。私は小都と申します」
初顔合わせの杏子が小都と挨拶を交わす。
「ちなみに私、虎太朗先輩の彼女です」
「つか『元』だろうが、『元』!」
「え、ええ!? 虎太朗さんって彼女さんいたんですか!? じゃあ、マリベルさんの事はどうするんですか?」
「んあ!? どうしてそこで私が出てくるのだ!」
「良いから蝿女と小娘はさっさとコタローから離れるのじゃ!」
「卑猥! 卑猥なのです!」
「葡萄酒、葡萄酒ーっと。あら? 貴方たち美味しそうな肴を食べてるわね。一切れいただきー!」
人数を増したコタツ部屋は上へ下へと大騒ぎだ。
俺はハイジアや小都とやり合うルゼルの隙をついて、そっと拘束から逃れコタツ部屋を抜け出した。
廊下に出てコタツ部屋の扉を閉めた俺は、喧騒を背に大きく伸びをする。
「ふー、つかえらい目にあったわ」
腕を回して肩を解す。
「さーて! 大家さんと黒王号でも誘ってリビングで飲み直すか!」
俺はワチャワチャと賑わうコタツ部屋を尻目に、田酒の一升瓶を抱えてリビングへと歩き出した。
召喚陣にガチャ機能を持たせたらどうかなーとふと思いました。
でも詰め込み過ぎかなぁ。
っていつまでも召喚陣って呼ぶのも何なので、なんちゃらゲートみたいな名前を考えようかなー




