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双黒のアルケミスト ~転生錬金術師の異世界クラフトライフ~  作者: エージ/多部 栄次
第一部四章 錬金術師の波瀾万丈録 王国侵略編
124/214

4-7-5.対するは黒き革命、迎撃の準備を

 その姿は漆黒の八岐大蛇(ヤマトノオロチ)を思わせた。だが、八塩折(やしおり)の酒で酔わせることも、十束剣(とかのつるぎ)で切り刻むことも敵わないだろう。


「"実行(ラン)"」


 ランナッドが唱える。それは黒竜型(パラビオス)への命令として、機能した。

 ボッとバリスタのように射出される黒い生命(パラビオス)の複数の触腕――黒竜の頭がメルストとエリシアを襲った。


 あまりにも速い。魔法を発動しようにも、すでにエリシアの眼前に黒竜の牙が迫り、その身は切り裂かん勢いで噛み潰された。


 ――はずだったが、かみ砕いたのは地面の雪に混じった灰色の岩と湿った土のみ。大賢者の姿はなかったが、感知した熱――赤外線――をもとに空へと追った。その先にはエリシアを横に抱き上げたメルストがいた。


「ケガはない?」

「あっ、えと、はい! ありがとうございます……っ」


 戸惑いと恥じらいが顔に赤く出るも、すぐに視線は頭上のメルストの瞳から正面の危険対象(パラビオス)へと向けた。


「おっ、いいねぇその俊敏性! おまえからもいろいろ学習できそうじゃん」


 好奇心一杯に笑うランナッド。それを真似るように、彼の搭乗する制御体の黒竜も笑みを浮かべるように顎部(がくぶ)を裂いた。ゆらりと他の黒竜らが落下するメルストを見定める。同時に、地面が孵化(ふか)する卵の殻のようにひび割れ、いくつもの黒い影が芽吹くように顔を見せ始め――メルストめがけ飛び出てきた。


「エリシアさん! もう一回いくからしっかり掴まって」

「は、はい――ッ」


 脚部からバチバチとプラズマが発するほどのエネルギーを創成し、大口開いたパラビオスを蹴る。生じた衝撃波は山に(こうむ)る周囲の雲を散らし、山頂の大地が(へこ)み、めくれ上がる。


 黒竜の頭部は弾け飛ぶも、すぐに再生をしながら枝葉のように分岐し、数頭の粘ついた黒繊維束(カーボンファイバー)が再びメルスト等を追った。今の一蹴で数百メートル先へ吹き飛んだふたりに追いつくのに、1秒も要らなかった。


 歯を食いしばったメルストは次々と襲い掛かる黒い猛威を空中で蹴り、そのたびに生じる爆発的な衝撃波を利用して山脈の上を翔けていく。荒削りの氷岩の山々や雲海をかいくぐり、その後ろから黒い疾風が連峰を()いつけるように追ってくる。黒い影の通った後は熱でも吸い取られたかのように、氷結し始めていた。


 冷たい風を切り、雲を蹴散らす。

 遠く、ただひたすら遠くへと。

 自らの発した衝撃に弾かれながら空へと身を放り、飛ぶ。


「追尾ミサイルかよ! いくら蹴ってもきりがねぇ!」

「先ほどの魔力回路の追跡で判明したのですが、このジハンド山脈全域がパラビオスの巣だといっても過言ではありません」


「だろうな」と苦い顔を浮かべる。風の(はや)さで移動するメルストの直下で地割れが生じているのも、おそらくそこにいるパラビオスの根が顔を出そうとしているのだろう。牙を向けて、だが。


「あの方の制御魔法の範囲も、考えたくはありませんが……」

「しかも学習を重ねているのがな。長期戦になるほど今後も不利になるし。でもさすがに山脈丸々消し飛ばすわけにはいかねぇよな」

「決してなりません! それだけは避けてください」


 世界を滅ぼしかねない力があれど、制御しきれていない以上、安易に使えない。どうにかして一か所に集められないものか。


 上空を目指したメルストを下から数頭の黒竜が互いに巻き付くように追う。一頭の巨大な(アギト)へと変形したパラビオスは、咲いた花のように口を大きく開ける。その喉奥でぼんやりと光るのは自身の黒繊維(ファイバー)で形成した魔法陣。次第にそれは紅く熱しはじめ、発したまばゆい赤光がメルストとエリシアを包んだ。

 同時、エリシアはその手を蒼く光らせ、頭上に巨大な電流まとう魔法陣を浮かび上がらせる。


「"追加(プリント)"・"鳳凰之(フェンカ)蓮華(ロンファ)太陽神(アポロヌス)の光へ繋ぐ架け橋へと為れ"・"出力(アップ)"――"実行(ラン)"」

「"天刑(ヘヴン)蒼焔(アロミネンス)"!」


 紅蓮の熱線と群青の熱線が衝突する。天と地から互いに繰り出された裁きは混じり合い、果たして矮小の太陽を一瞬だけ形作った。融ける氷床は褐色の地を晒す。融ける岩床(がんしょう)は紅く光放ち、燃え上がる。

 発生した焔層(コロナ)は衝撃伴う熱波として辺り一面を吹き飛ばした。まさに山の地形が大きく変わる様子を、遠くから見ていたランナッドがスポーツを楽しむ子どものように叫ぶ。


「フォーッ、すっげぇ! アツいバトルだ!」


 相殺し、消え去った跡には溶岩流れるクレーターが残るのみ。しかしそれを黒い流動体が食らいつくように覆いはじめ、やがて一本の樹が生えるように、再び黒竜の形状を為しながら天へと伸びる。


(やっぱり熱系はダメか。餌にしてしまう)


 しかしそれは一瞬で凍り付いた。ぴくりとも動かなくなった黒竜の頭部には、氷結したメルストの脚。一瞬の電気と閃光がメルストの足から氷の塔へ走った瞬間、いともあっけなく粉々に砕け散った。

 山岳地帯に突如として形成されたクレーター。その中央にメルストとエリシアが降り立つ。そこへランナッドが搭乗した黒竜が流水のように下り、接近した。


「あちゃー、極度の耐寒性は兼ね備えてなかったか」と周囲の凍った破片を見て頭をかく。


「にしても……こんな簡単に蹴散らしてしまう戦力が聖騎士団や教会のやつら以外にもいるなんてね。あの魔霊種(レッキーの野郎)情報収集(しごと)の手を抜きやがって。ちょっと見くびって――」


 その場一帯が漂泊する。

 一瞬にして眼前に現れた黒髪の青年。高山の風を浴びる彼は白の術衣を翼のようにはためかせ、その拳を白眩に染め上げる。打ち放つそれは、パラビオスの強靭な肉壁も、展開した強固な防護魔法も通用することはない。


 雲が吹き飛び、表面のみとはいえ放射状に山岳が抉れ平地と化す。すべてを完膚なきまでに分解する熱量の破壊力は、搭乗者(ランナッド)を無防備にするのに十分だ。


「"棺にて眠れ・アドセリープ"」


 地面へ落下する直前、糸に吊られるようにぐいんと起き上がったランナッドの体が、空中に展開された二次元魔法陣に縫い付けられる。エリシアの捕捉魔法だ。


「加減しすぎたな」と省みたメルストの呟きは耳に届いているのか、ランナッドは唖然のまま目をぱちくりとさせる。


「え、あの……すいません? こっちまだ話してたとこなんですけど」

「こっちは真剣に戦ってるんで。悠長に独り言みたいに話して隙だらけになってる方に問題があると思うよ」


 気弱ともいえる優しい彼の中に垣間見える真摯さは、このとき苛立ちにも見えた。しかし苦笑で返す。


「それもそうだけどさぁ。というか君、見た感じ錬金術師だよね? なんでそんな脳筋スタイルなの?」

「ランナッド・ワスペルさん。貴方を捕虜の身として連行します。聞きたいことは山ほどありますので」


 二本指を空に横一文字なぞると、魔法陣がさらに展開し、ランナッドを包むように折りたたまれる。完全に閉じ込めるのだろう。


「へー、さすが蒼炎の大賢者様だね。魔法回路のハッキングから構築まで慣れてらっしゃる」


 そう称賛したのは、脳にちりつく熱さと発動するはずの無詠唱魔法がブロックされたからだろう。余裕の笑みの裏側に隠していたその場の抵抗も、大賢者の前では通用しない。


「だけどひとつ言っておくと、プロはこんなもんじゃないね」


 だから、保険をかけていた。


「"詠唱(コール)"――"相殺(オフセット)"」


 突如、大賢者の魔法が消失した。棺状に折りたたまれる魔法陣が大気中に溶けるように消えていった。

 魔法現象「サンドゥス=ハマロの死脈点」。あらゆる魔法や魔術が魔素として分解されてしまう、いわば魔術師殺し。それを人為的に魔術化したものはBn.レッキーとの戦闘で一度、メルストらは目にしている。それを黒い生物(ニグレドス)にプログラムさせたことで、いまこの場で自動的に再現された。大賢者に干渉していない領域だからこそ、発動できたのだ。


「"解除(アンロック)"」


 刹那、地面からパラビオスの半液状の触手が出、ランナッドの四肢を咄嗟に捕える。瞬く間に黒い生物は魔族を呑み込み、黒い人型の塊と化した。


「い、一体なにを……!?」エリシアは次の魔法の詠唱の準備をし、いつでも発動できるように大杖を向ける。


(侵蝕されていない……? まさか融合する気か!)


 メルストの考えの通り、ランナッドはパラビオスに食われていない。自身の一部として身にまとっていた。ぐちゅん、と両の足を大地に噛みつかせたそれは、体格3 mはある筋骨隆々の巨体へと変貌していた。


「うぇ、鎧にするべきじゃなかったな。気持ち悪」


 蠢く黒の中でのんきな声が漏れ出る。頭部らしき部分に口らしき割れ目が出、一瞬だけランナッドの灰色の瞳が覗き込んだ。


「マジかよ」

(プログラミングだけでここまでできるもんじゃないだろ。設計(デザイン)の時点で操作しやすいように造られてんのか?)


 メルストの疑問が絶えない。それを気にもとどめず、黒くいびつな肉々しい鎧をまとったランナッドは気怠そうな声を吐き捨てる。


「あーすげぇ怠い。腹減った。こいつらの本能まで頭に流れ込んでくるのだるいってマジ」


 一歩、また一歩と、ゆっくりとこちらへふらつくように歩んでくる。


「てかそこの錬金術師(アルケミスト)君……びっくりするくらいめちゃくちゃ栄養(エネルギー)もってるじゃん。もうごちそうどころの騒ぎじゃねーよ。魔力量とかバケモンの大賢者でもすげぇエネルギー持ってんのに、かすんで見えるとかぁ、笑うしか――ねーよなァ!」


 メルストとの距離は十数メートルはあったはずだ。それが一瞬で消滅した。再び、しかし一気に4,5 kmへと距離が空く。

 腹部には砲弾のようにも見える黒光りの塊。それが繊維状の触手として、見据えたはるか先の地平線へと続いていた。


 伸縮自在の一撃。見切れないほどの速度を前に、メルストの全身は痺れるような痛みに苛まれていた。背中にぶつかり続けた山脈の岩盤など、気にも障らないくらいに。


「ごふっ、あ……ッ」


 触れた手が物質分解を発動し、奴の黒腕(カーボンアーム)を昇華させるのが今の精一杯だ。一旦膝を突こうとした瞬間、


「隙だらけじゃん」


 メルストの瞳に映る、黒い人型。それが右腕らしき部位を振り下ろそうとしていた。

 バガン! と割れたような轟音。それはメルストの頭部、そしてそれが直下に打ち付けられたことで生じた山脈規模の地割れによるものだ。激しい地震が岩雪崩を起こし、ふもとにまで大地の裂けめは刻まれた。森や平地の竜たちが逃げまどい始める。


「――ぃぎゃぁあああぁああッ!!」


 まさに割れたように痛む頭部を抑え、砂利まみれのひび割れた地面に転がったメルストは激痛に悶える。


「おぉー! その悲鳴ぞくぞくするねぇ! 俺そーいうシュミないんだけど、もっときいてみたくなっちゃった」


 失った左腕を液状にして再生させながら、鋭利な鎌状に変形させる。「同じ痛みをシェアしてあげるよ」とメルストの左肩めがけて振り下ろした。


「"蒼焔(アロミネンス)"ッ!」


 ドゥッ、とメルストの傍を蒼い熱光線が通り過ぎる。直撃し、吹き飛んだランナッドはぶつかりそうになった岩壁にドガンと足をつけ、片腕を扁平型にして盾として受け止める。


「うざったいなぁ。"模写(コントロール)添付(シーブイ)"・"蒼焔(アロミネンス)"・"出力(アップ)"ぅ――"実行(ラァン)"!」


 口内から放たれた、同様の青熱光線。押し返され、数キロ先にいるエリシアの方へと逆流しつつある。


「ッ、なんて強さ……ッ」


 足元の薄い氷雪が融ける。顔を出した土に靴底が埋まる。魔法を放ちながら、咄嗟に次の魔法を仕掛ける。視認できないほどの距離――夢中になっているランナッドの頭上の上空に魔法陣が浮かぶ。


「"海神(フォスドラ)よ。今、此処に裁きの鉄槌を"」


 魔法陣を中心に雲が集まりはじめ、やがて雷雲が周囲に形成し始める。空の呻り声が聞こえたことに気付いた時にはもう遅い。


「――"断罪の(アロニトゥルス)蒼雷鎚(トール)"!」


 魔法陣から解放されるそれは雷と呼ぶにはあまりにも蒼く、そして巨大だった。

 この星に穴を穿たんばかりの奈落を作りかねない威力。だが、そこに穴どころか大地の凹みすら見られない。必要以上の殺生や破壊をしない、蒼炎の大賢者の心の表れが示されていた。


 しかし、裁きの対象には容赦はしない。神の代理の鉄槌は、罪人(ランナッド)をひれ伏すのに十分だった。だが、抑え込むようにうつ伏せに倒れた体勢はすぐに四足歩行へと変わっていた。流れる黒い体液さえも焦げ、ボロボロと欠けている肉体に新しい組織が形成される。地面から漏れ出ている黒い液体が、彼の修復・組織化を手伝っている。


大賢者(あっち)の方も旨そうだ。仕留めやすそう」


 右腕を地面に(うず)め、地平線の先――エリシアの周囲に5頭の黒竜を地面から突出させる。


「っ、そんな」

「へへ……いたたきまぶへェ!」


 ランナッドの頭部がメルストの倒れ込むような拳によって潰される。そのまま胸部にまで達し――爆ぜる。埋まった右腕もちぎれ、制御の効かなくなった黒竜は行動をキャンセルされたことで一瞬だけ固まった。

 だが、爆ぜても吹き飛ばずに踏みとどまったランナッドはバギュン、と左腕をレイピアのように鋭く伸ばし、そして弾丸のような速さでメルストの頭部を狙った。しかしメルストの姿は莫大なエネルギーを残しては瞬時に消え失せる。外した射出腕は遠くに聳えるひび割れた白銀の巨峰を貫いた。



「ハァ……くそ、馬鹿力にもほどがある」


 時空転移で老竜と遭遇した初期位置に降り立つ。


(っ! あれって、エルダードラゴンか……)


 ここからでも確認できる。老竜の倒れた姿。山を崩し、血を流しては打ちひしがれるその様子は痛々しい。弱った瞳がメルストの黒い瞳と合った気がした。


(あいつも結局は、パラビオスと魔族の被害者だったってわけか――痛って……)


 メルストは、来る酔いと目眩に堪えながらも頭を触る。指についた血を見、深い息を短く吐いた。


(パワーの問題じゃないな。やっぱりパラビオスの素材か組織かが俺には有効みたいだ)


 防御無視とまではいかなくも、無敵(ノーダメージ)だった肉体にダメージを与えられた程度。引いていく痛みに、再び頭部に触れる。指にはなにも付いていなかった。


「メルストさん!」


 先ほどの隙を見て、エリシアも蒼炎と化しては退避したのだろう。現れた蒼炎からエリシアが出てくる。その様子を見、無事であったことにメルストは安堵の息をつく。


「とんでもないバケモノが生まれちまったな」

「ですが、この山のパラビオスはすべて彼に収束されつつあります」

「……お約束というか、そういうところは頭回ってないんだな」

(あの再生力でも限界はあるようだな。山を分解して糧にするよりも、パラビオスを取り込んだ方が効率がいいって判断したんだろう)


 そうとなれば、勝算はこちらの方に傾きつつある。ただ、戦況はいつでもひっくり返されることを念頭に置かなければならない。


 エリシアの大杖は蒼い光を発し、そして彼女の羽織る術衣はうっすらと蒼い炎を纏いはじめる。対してメルストは、錬金術師の白い術衣を脱ぎ捨てた。風に乗るそれに目もくれず、タートルネックの黒いインナーを露わにする。服の上からでもわかる、細く締まっているも幹が通っている男の肉体。それを両の足が支え、態勢を堂々と取った。

 肩部や背部から発したプラズマを空へ走らせ、太陽の形を為した胸部の傷から漏れ出る赤熱光は微かに黒い服の上からでも確認できた。


 間違いなく、奴はこちらに向かってきている。それならば、迎撃をするまで。

 拳の骨を鳴らす。王国最強と謳われるその矛は、帝國の革命を討つため。


「倒すなら今しかありません。もちろん、彼を生かして」

「ちゃんと罪を償ってもらわないとな」

 

Bn.レッキーの登場回:4-2-7.夜は深みに浸るとき、闇は炎を呑み込むか ~vs.魔人族魔霊種~ (このときはロジェという魔術師の肉体を借りている状態)


※長引いてますがあと二話で第7話は完結します

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