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悪魔のぬいぐるみ
Aさんは、ぬいぐるみマニアだ。
自宅の自室には、たくさんのぬいぐるみが飾られている。
ある日の夜、Aさんは自室で眠っていた。
目を閉じていると、何者かが自室に侵入してくる気配を感じた。
幼い女の子のようだが、おかしい。
我が家に幼女なんていないし、何より深夜に幼女を自室に招き入れるという状況がヤバイ。
たとえ幼女の不法侵入だったとしても、事案発生で間違いない。
(どうしよう……)
Aさんが悩んで寝たふりをしていると、謎の幼女の声は「きゃいきゃい☆」とはしゃぐのだ。
「クマさんだ!」
幼女が自室に飾られたクマのぬいぐるみを見つけたのか、楽しそうに声を上げる。
次の言葉は、きっとこうだろう。
あ、くまのぬいぐるみ。
あくまのぬいぐるみ。
悪魔のぬいぐるみ。
オチが読めてきたところで、幼女はさらに言葉を続けるのだ。
「あ、クマのプー○んのぬいぐるみ! ○ッキーマウスのぬいぐるみもあるーっ♪」
「ストップ!」
ネズミ関係は、うるせぇんだよ!
寝たままでなんかいられねぇと飛び起きたAさんは、謎の不法侵入幼女の顔面をぶん殴った。




