寂しいから、絶滅してほしくないんだよ。
鯨やトキの絶滅には敏感だけれど、病原菌の根絶には積極的。
そんなもんだよね。
絶滅の騒ぎ具合は、人間の感情しだい?
誰かが言っていた言葉を借りて書くけれど、鯨やトキが絶滅したら、『寂しいから』絶滅しないようにしたがっている。
けれど、仮に黒い虫が滅んで寂しくなる人、そんなにいないし、逆に滅びてしまえって言う人もいるくらい。
そんなもんだ。
それに身近な生き物がいなくなると、なんとなく不気味だし、次はわが身か! って思ってしまう想像力があるからと言うのもあるのかもしれない。
猫、絶滅の危機!
とか言われたら、人間的にはもう寂しさMAXだろう。
人間が感じるこの寂しさ(好感度?)によって、絶滅してほしくないバロメーターは変わるかもしれない。絶滅と言う単語に敏感になるのかもしれない。
「犬」絶滅、
「鯨」絶滅、
「イルカ」絶滅、
「ペンギン」絶滅、
「サメ」絶滅、
「クモ」絶滅、
「ゴキブリ」絶滅、
「病原菌」絶滅……
害獣と思われていた「ニホンオオカミ」や、おそろしい病原菌である「天然痘」は、人の手によりついに絶滅してしまった。
同じ絶滅でも、生物の種類によってだいぶ印象が違うように思えてくるから、不思議。
人間は変化を求める一方、現状維持を良しとする生き物。
乱暴に言ってしまえば、自分が生きていける世界があれば、それでいい。人間がどうこうしよう、どうこうしたいと思うことは、実は自己保身、自己満足なのかもしれない。
自分が生きていけない世界は、誰だって、いやだもの。
某海防衛軍(自称)も、鯨だけでなく、生きとし生けるものすべての絶滅から守るぜ!っていう、集団だったら……
今よりも、もっと恐ろしい集団だな、これは。下手すると、病原菌の撲滅を目指す薬開発の会社につっこむよ。
……海の「資源」を守るぜ! ていう偏った集団で、ある意味よかったと、ふと思ってしまいました。
良い意味でも、悪い意味でも、ある程度の「差別」化は大切だと思うよ、自分は。
(ちょっと、挑発的になってしまったかしら?)