本能と理性と遺伝子と恋愛と
地球が生まれて、約50億年。
ひたすら遺伝子を残そうとしている何億年も前から続く本能。
人間も、他の生物同様、あの手この手で遺伝子を残し、勢力を広げるための努力を怠らないようにプログラムされている。
それが生物の行動原理の原点であり、遺伝子の戦略であるから。
カッコイイ人、カワイイ人、力のある人、何か優れている人など、人が良い者を本能的に求めるのは、常に良い遺伝子を求める為の、種の生き残りのための行動。
いきものである以上、人間にも遺伝子を残す本能があり、自分にとって何か優れている物を持つ人を求める。
一方で人は、五万年くらい前に理性と文明を持った。5万年足らずで、急激にできあがった倫理や道徳と言った理性。本能とは相反する性質。
文明の社会の中で生まれる理性に支配されて、何億年と使われてきた本能を押さえうけている感じがする。ある意味で、そのいきものは、生物界の中では不安定な生物で、特殊なのだと思う。
衝動の本能と、抑制の理性があるいきもの。
人間はなまじ使いなれない理性を持ったために、遺伝子を残すのみの行動をすればいい本能とぶつかり、煩悩に、苦悩に、振りまわされる。
苦しい感情も、哀しい感情も、楽しい感情も、嬉しい感情も、辛い感情も、泣きたい時の感情も、すべて遺伝子のプログラムによる戦略に突き動かされる領域での行動、遺伝子を残す為の行動の一部だったとしたら、それって何のために現れたのだろう?
本能と理性を両立させるために、人間はまだ進化し続ける。