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すっぽんがいたよ




 20時前。


 いつもの散歩道を歩いていたら、道路の端になにかが落ちてて。


 近づいてよーく見てみたら、すっぽんだった。


 最初、まったく動かずに一点を見つめてる感じだから天国に行っちゃってるのかなっと思ったけど、つんつんしたらぴくりと動いて。


 「ちょいちょいちょい、そんなところにいたら轢かれちゃうよスポ男」


 と、夜の真ん中で道路に向かって1人声をかける。


 たぶんそのさまは、端から見たら不審者で。


 そんな人の目なんて気にせず、すっぽんに声をかけながらどうしようかと。


 このままここにほおっておいたら、車に轢かれそうで。


 けど、すっぽんは持つところを間違えたら噛まれるって言われてるから掴むのが怖くて。


 ちょっと悩んで、やっぱほおって置けなくて。


 すっぽんのお尻あたりを掴み、川の方に移動させた。


 するとすっぽんは、のそのそと川に逃げていった。


 スポ男にさよならして、家へと向かって歩く。


 ある日の20時のこと。





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