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蝋燭の道
真っ暗な世界
それは
前も後ろも分からないくらい
真っ暗な世界
そこには私と
蝋燭の灯火があるだけ
私の両側に並ぶ蝋燭
蝋燭の灯火は
闇の向こうまで続いている
私はその蝋燭の灯火の間を
行ったり来たりしている
時には一歩進んだり
時には何歩か下がったり
けど確実に
少しずつ
蝋燭の灯火が多い方へ向かっている
前に進んでいる
今日も私は蝋燭の道を歩く
闇に続く蝋燭の先を見つめながら
進んだり下がったりする
緩やかに揺れる蝋燭の灯火
ふっ……と
私の少し後ろの蝋燭の灯火がまたひとつ消えた
蝋の溶ける臭いと
煙の臭いが
空間内に昇る────




