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名状しがたいメイドのような物語。さく裂っ、メイド殺法っ!!   作者: トウフキヌゴシ
ああっ、ご主人様。

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32/33

メイドフルオーダーメイド

「これを着てほしい」

 アレクがルリに言った。


「これは……」


 ルリの前には、トルソーのマネキンに着せられたクラシカルなメイド服。

 

「自分が()()()()()()()()()で作った」


 耐刃耐化学兵器に強いハイパーケプラー製。

 ホワイトプリムと体の前部を守る白いエプロンは、”鋼鉄蜘蛛の糸”製でヘタな金属鎧より防御力が高い。 

 その上軽い。

 ルリの体に()()()()()()()するのはもちろん、格闘時の体の動きも考えられた裁縫がなされている。

 全てアレクのお手製だ。


 メイドゥ―ン王国の男性は女性にプロポーズするとき、()()()()()()()()()のメイド服を贈る習慣がある。


「これを着て自分に一生奉仕して欲しい」


 という願いとともに送るのだ。


 それを見て感動しながら口を手で抑えるルリ。


「結婚してくれ」


 アレクがルリの目にひざまづいて指輪を出した。


「はい……はいっ」

 ルリがそっと左手を出した。


「ルリさんっ、必ず幸せにするっ」

「僕のメイドさんっ」

 アレクが左手の薬指に指輪をつけた。


 パアアアアアアア


 指輪についた左手の甲にメイド紋が浮かび上がる。

 さらにその何倍もの契約紋が輝く。

 契約は成された。


 位階は、王子プリンス

 

 ルリはアレクの専属メイドになった。


「ルリッ」

 アレクが痛いくらいにルリを抱き締める。


「私の、私だけのご主人様っ」


 ルリの瞳に一粒の涙が光った。



「うおおおおおおおお」

「残念美人と呼ばれたルリが」

「めでたいっ」

「ギルドの名物、マッドメイドルリが」

「ついにや決めたわねえ」


 パチパチパチパチ


 周りにいた冒険者やギルドの職員が拍手した。


 ギルドの酒場での話である。





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