メイド神、ニャルラットホテップ
黒髪を丸くまとめ、黒縁眼鏡をした凛としたメイドが、
「百八あるメイド殺法その22、”メイドヨガファイヤー”ッ」
「ヨガッ」
口から火を吹いた。
紅く燃える火炎球が、地面から顔を出していた、”ロックワ―ム”に飛ぶ。
サッ
まるで水族館にいる、”〇ンアナゴ”のように地面に顔を隠す。
別のロックワームが、メイドの足元から襲い掛かった。
「「百八あるメイド殺法その43、”メイドジャンプ」」
ルリとアレクの声が重なった。
メイドは空へ、メイ竜騎士は、飛竜の背中からメイドのいた場所へ。
「メイ竜騎士体型っ」
アレクは、専用のインベントリから一瞬で装備を装着。
「百八あるメイド殺法その23、”メイドヨガフレイム”ッ」
「ヨガッ」
ボオオオオオオ
空中に飛んだルリの口から、火炎放射器のように炎が噴き出された。
炎が地面を舐める。
しかし、炎が近づくとロックワームは地面に顔を隠した。
しかも、ルリの着地地点に複数のロックワームが顔を出す。
「むっ」
「任せろっ」
「メイ竜騎士戦技、”ドラゴンチャージ”」
ズドオオン
踏み込んだ足の地面に穴をあけながら、アレクがランスチャージ(槍突撃)。
ルリの着地地点を確保する。
「ありがと、アレクさん」
「無事ですか、ルリ様」
二人は背中合わせに。
「らちが開かないわね」
「百八あるメイド殺法その40、”メイドヨガセッカン”」
「ヨガッ、ヨガッ、ヨガッ」
ルリが、ロックワームの首をつかんで拳で殴る。
「混沌をつかさどるメイド神、”ニャルラットホテップ”様の元に逝けっ」
ちなみに、別名、”這い寄る混沌”、”ナイアーラトテップ”もしくは、”ニャルラットホテップ”。
砂漠のスフィンクスの地下にある、”メイドの穴”本部に祭られているぞ。
スフィンクスの顔は一度作り直されている。
スフィンクスは、昔”ニャルラットホテップ(ニャ〇子さん)”の顔だったのだ(キリッ)。(←クトゥ〇フーの公式設定)
ルリがぐったりしたロックワームを無造作に捨てる。
「ふむ、らちを開けようか」
アレクだ。
「龍技、ドラゴンスタンプッ」
ドラゴン固有の技である。
メ〇ドラゴンの血を引くと言われる、メイドスキー王家にしか龍技使えないと言うことを、ルリは覚えていない。
”メイドの穴”の授業で習っているのだが。
トンッ
アレクが軽い音を立てながら地面を踏んだ。
ブワアア
白い光を放ちながら、踏んだ部分を中心に、龍の気が円状に広がっていく。
「えっ」
――私のメイド紋が反応した。
ルリの足元を通った時、ルリの左手のメイド紋が一瞬光る。
まるで、”ささやく”ような輝きであった。
ギイイエエエエエ
ギャアアアアアア
龍の闘気を浴びて、錯乱しながらたくさんのロックワームが、地面に飛び出してきた。
「今ですっ、ルリ様っ」
アレクがルリに背中越しにいう。
「……ふふっ、ルリで良いわっ」
ルリが背中を預けたアレクに言った。
「では、ルリさん」
目の前には、錯乱して、地面に出てきたロックワームの群れ。
「百八あるメイド殺法その30」
「メイドオオオオオオオオオ、レーザアアアアアアアアアアアア」
二人は、ロックワームの群れを蹴散らした。
メイド殺法その22、”メイドヨガファイヤー”
メイド殺法その23、”メイドヨガフレイム”
メイド殺法その40、”メイドヨガセッカン”
実は、クトゥ〇フー系。




