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頭に「け」のつく映画といえば?

 電子マネーを使うのが日常生活の中で当たり前になってから、銀行に行ってATMでリアルマネーを下ろして……ってのも以前より回数がグッと減りましたが、よく思い出してみると、銀行の入口って、自動ドアの脇になぜか鉢植えの観葉植物が置いてあるでしょ?


 あれって、銀行強盗が逃げた時、身長を覚えておくための目安として、どこの銀行でも必ず置いてあるらしいんですよ。犯人の姿を、鉢植えの観葉植物の高さと比較して、記憶しやすい、ということなんでしょうか。


 そんなわけで、今回は、銀行強盗がテーマの映画。


「銀行強盗映画」という狭いカテゴリでのジャンル分類があるかどうかは知りませんが、私は個人的に、犯罪を扱った映画の中でも特に銀行強盗を扱った作品が好きでして。


「狼たちの午後」「明日に向かって撃て!」「突破口!」「インサイド・マン」「ベイビー・ドライバー」とか、日本でも「いつかギラギラする日」「遊びの時間は終わらない」「スペーストラベラーズ」、とことんふざけた「ふざけろ!」なんかもありました。まだまだ列挙しても足りないくらい、たくさんありますね。


 というわけで頭に「け」のつく映画、「計画性の無い犯罪」を紹介します。


 原題は「DISORGAINZED CRIME」。


 1989年のアメリカ映画。監督・脚本はジム・カウフ、出演はコービン・バーンセン、ルー・ダイアモンド・フィリップス、ホイト・アクストン、ルーベン・ブラデス、フレッド・グウィン、ウィリアム・ラス、エド・オニールほか。


あらすじはこちら。


 ある田舎町の銀行に大金があることを知り、銀行を襲撃する計画を立てたフランクは、そのために4人のメンバーを招集しようと、手紙を出します。

 ですが、4人が揃う前に、別件で警察に捕まってしまいました。


 そんな事情を知らないレイ、カルロス、マックス、ニックら4人のメンバーは、手紙で指定されたアジトに集まりましたが、呼び出したフランク本人がいつまで経っても来ないので、途方に暮れてしまいます。

 互いに面識はなく「フランクに呼び出されたから、わざわざ田舎町まで来た」という共通点以外はバラバラの4人は、招集された目的も分からず、内輪もめでケンカに発展したり。


 アジトに残されていた資料と、用意されていた道具から「多分……俺たちに銀行強盗をさせるつもりだったんじゃねーか?」と推理した4人は、リーダーとなるフランクが不在のまま、準備を進めて、ついに計画を実行に移します。


 フランクが選出した4人はそれなりに腕利きのメンバーですので、銀行強盗は成功。

 問題は金をどうするか、そしてフランクはどこへ行ったのか、なぜ来ないのか、です。


 そんな彼らに、警察の捜査の手が迫るのですが……といった感じで展開していくクライム・コメディです。


 犯罪計画の全体を仕切るはずのリーダーがいないまま、集まった仲間がそれなりにやっちゃった! さてその後はどうする!? 

 まったりのんびりなテンポ、独特のユーモアが印象的な作品。


 犯罪のプロだけど、どこか呑気なメンバーたち。それを追いかける刑事や警察官たちも詰めが甘く、犯罪者たちが重要な証拠をうっかり残してきちゃったけど、警察もそれに気付かないや、みたいな、すれ違いの応酬が笑いを生む、そんなイメージです。


 ハイテンポでスピーディな昨今の映画に見慣れていると、これを見た時に「なにも派手なことが起きないなあ」と地味に感じてしまうかもしれませんが、たまにはこういうのも良いものです。

 犯罪を扱っているのに、イヤなキャラクターとか、憎らしい悪党みたいな人物像が出てこない。優しい世界で、ホンワカします。


 私はむかーし、VHSのレンタルで見たんですけど、DVDかブルーレイでソフト化して欲しい映画です(現在、未だソフト化されていません)。ソフトで所有したいんだよなあ、こういうの……。


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