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頭に「え」のつく映画といえば?

「え」から始まる映画のタイトルだと「エイリアン」「X-MEN」「エルム街の悪夢」シリーズとか「エヴァンゲリオン新劇場版」とか、色々と有名どころはありますが、あえて有名タイトルはカットして……カット……ハサミ……ハッ! アレだ!


 ということで、今回紹介するのは「エクスクロス 魔境伝説」。


 2007年の邦画。監督は深作健太、出演は松下奈緒、鈴木亜美、中川翔子、小沢真珠、池内博之ほか。


 二人の女子大生、しより、愛子が、山奥の秘境へと温泉旅行へ向かっています。しよりは彼氏の浮気が発覚して破局したばかりで、愛子が彼女を励ますために気分転換の旅行をセッティングしたようだ、というのが二人の会話で分かります。


 着いたのは「阿鹿里村あしかりむら」という、老人ばかりのひどく辺鄙な村。

 村人たちの様子も、どことなく不気味です。村人全員が、片足を引きずった歩き方をするのも、妙に感じます。


 宿の押し入れの中で鳴っていた携帯電話(懐かしいスライド式のガラケー)を見つけ、しよりが出てみると、電話の相手の男性は衝撃的なことを告げてきました。


「そこからすぐに逃げろ! 脚を切り落とされるぞ!」


 裏では、愛子は誰かと“ある計画”の算段をしているようで、携帯電話で声を潜めながら話しています。

 愛子は、何か裏の目的があって、しよりをここまで連れてきたのでしょうか?

 

 村の伝承の「脚を切る儀式」、友情、信頼、裏切り……様々な謎が、時系列を前後しながら展開していくサスペンスホラーです。

 

 原作は上甲宣之の小説『そのケータイはXXエクスクロスで』。


 映画化にあたって改題されていますが、原題からも分かる通り、話している相手の顔が見えない、離れた距離で「携帯電話でのやり取り」が非常に重要なキーとなった作品です。


 この映画で一番のインパクト……「脚を切る儀式」のおどろおどろしい狂信っぷりも怖いですけど、やっぱりゴスロリ・眼帯姿で、ハサミを武器にひたすら追ってくるレイカの存在でしょう。


ハサミだからと言って舐めてはいけません。

 長剣を二本組み合わせたかのような、両手持ちの巨大バサミを手に、奇声を上げながら執拗に襲いかかって来るのです。

 傷を負わせるだけではなく、明らかに“殺す”つもりで!

 

 大声で助けを呼んでも誰も来てくれないような、山中の公衆トイレで、レイカに追い込まれる恐怖と言ったら……。

まさしく、殺人鬼に狙われるホラー映画そのもの。


 レイカを演じる小沢真珠は、完全に主演二人を“食って”しまう怪演です。

 もうホント、その日の夜、夢に出てくるくらい(実際夢に見ました)。


 監督の深作健太が、この「エクスクロス 魔境伝説」の一年前(2007年)に撮っているのが、松浦亜弥主演の「スケバン刑事 コードネーム=麻宮サキ」です。

「す」の時の候補に入れておこう……。


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