頭に「ち」のつく映画といえば?
もしも、手を触れずに物を動かせる“超能力”に目覚めたとしたら、何に使います?
そして自分が男子高校生だったとしたら。
……エロいこと思いついたヤツ、正直に手を挙げなさい。
そんな流れで(どんな流れだ)、頭に「ち」のつく映画、今回は「超能力学園Z」を紹介します。
1982年のアメリカ映画。原題は「Zapped!」
監督・脚本はロバート・J・ローゼンタール、出演はスコット・バイオ、フェリス・シャクター、ウィリー・エイムズ、ヘザー・トーマス、スキャットマン・クローザーズほか。
内気な男子高校生のバーニーが、高校の実験室でマウスの実験中、ちょっとした爆発事故を起こし、気化した薬品を吸ってしまいます。
帰宅後、ふとしたことで、手を触れずに物を動かせる超能力を手にいれたことに気づくバーニー。
翌日、爆発事故で散らかったままの実験室を、「超能力」を使って掃除していると、親友のペイトンと、生徒会長の女子・バーナデットに目撃されてしまいました。
バーニーは、突如として身に着けた超能力のことを、ペイトンとバーナデットに打ち明け、このことは3人だけの秘密にしようと誓います。
それ以来、バーニーは超能力を使って、野球部の試合で活躍したり、バカにした相手に超能力を利用して仕返ししたり、女の子の服のボタンを外したりと、ちょっとエッチなイタズラを堪能。
以前は内向的でしたが、超能力のおかげか、行動的になったバーニーは、バーナデットを誘って遊ぶうちに親しくなりました。
しかし、卒業パーティの前日、ペイトンが大学生とルーレットで勝負することになり、心配するバーナデットをよそに、バーニーはペイトンと会場へ向かいます。
当然、ルーレット勝負は、バーニーの超能力によるイカサマです。
勝負に勝ち続けるペイトンが、さらに儲けようとしたため、嫌気がさしたバーニーは超能力でルーレット台を壊して、会場を後にしました。
超能力をギャンブルに使ったことを反省したバーニーは、喧嘩していたバーナデットと翌朝和解しました。
その後、卒業パーティーに参加して、2人で手を取り、ダンスを踊るのです。
その直後に、ペイトンが女子生徒とトラブルを起こしたので、バーニーが超能力で相手のブラジャーを外して親友のピンチを救い、相手の生徒が腹いせにペイトン目がけて投げた物がバーニーの頭に当たり、カチンと来た彼は超能力でパーティー会場を大混乱に……といったお話。
「手を触れずに物を動かせる超能力」を手に入れた少年が、やりたい放題の上に、可愛い彼女までゲットしちゃうというSFコメディです。
男子高校生が、突然手に入れた超能力で、女の子を脱がしたい放題!という設定は、当時、思春期のオトコノコのハートにズキュンと来たものでした。
今じゃあ、クライマックスで女の子のオッパイだパンツだ、というのは、間違いなく地上波では放送できないですよね(昔はフツーに放送してました)。
ペイトンのセリフで、
「人生とは、時にタマネギに似ている。一皮むけたと思ったら、涙が出るもんだ」
ってあるんですけど、上手いこと言いますよねえ。