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  作者: 如水
6/8

六話

「にゃー。」

いつもご飯をくれていたおばあちゃんの家に来てみた。

この間来て以来、なんとなく足が遠退いていたけど、ふと思い立って。

「にゃー。」

この間と同じく、おばあちゃんは出てきてくれない。

もう、ここではご飯はもらえないかも・・・。

そんな風にふと思った瞬間、

「確か、こっちの方から聞こえたような・・・いた。」

家の中から、男の人が出てきた。

この前、見かけた人。

「前に母さんが、よく来る野良猫がいて餌をあげてるって言ってたっけ。ご飯ほしいのか?」

人の言葉はよくわからない。

でも、この人に悪意はなさそうかも。

そう感じたので、「にゃー。」とまた鳴いてみた。

「よし、ちょっと待っててな。」

そう言うと、家の中に入り、銀色のボールを手にして戻ってきた。

風に乗って、魚と鰹節の香りがしてくる。

「たんとお食べ。」

目の前にそれを置かれ、少し用心しつつも齧り付いた。

結構お腹も空いていたためか、よりおいしく感じる。

「またあげるから、良かったらまたおいで。」

そんな声が聞こえたような気がした。


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