女の子!?
初投稿でいまいちわからなくて変なところがあるかもしれませんがご容赦ください。
気がつけばそこにいた。
目を開けばそこは、見慣れない雄大な岩山の群れ。草木が生えない荒野の乾いた風。
「何処だよここ」
さっきまで、家にいたはずだよな。でも、こんな荒野に何故いるんだ?
「そうか、夢かああああ!」
夢だと安堵した瞬間。崖が崩れ落ち、俺は落ちた。
地面に叩きつけられた痛みが夢ではないと気づかせた。そして俺は意識を手放した。
* * *
「おい、無事か」
突然体が揺さぶられた。何事だろうかと目を覚ました。
目を開けた先にいたのは、銀色の長い髪をなびかせた綺麗な少女だった。
「無事、みたいだな良かった」
「あれ、まだ夢が覚めてないのか」
いまだに夢から覚めていない事実にかなり面食らってしまう。崖から落ちて気絶した。でも、覚めないって夢なんかじゃないってことかもしれない。周囲を見渡しても竜が空を飛んでいたり、動く岩がいたりしているあたり世界観はRPGみたいな世界だろう。
「頭は残念なことになっているな」
いきなり悪口みたいなことを言ってきた。
「さらっと酷いですね」
「そう言えるなら大丈夫そうだが一応近くの町に送ろう」
そういうと、銀髪の少女が歩き出す。
「助けてくれて、ありがとうございますあなたの名前は」
「リフィル」
素っ気なくリフィルが言う。よくよく見ると銀色の髪は後ろで結ばれていた。ロングポニーテールだろう。服装は極端に質素な感じで茶色の旅人のような服装だった。たまに見える剣は二本ほどあり、軽そうで白い剣と重そうで黒い剣の二本があった。
「――気になるか?この剣が」
どうやら、俺の視線にきずいていたらしい。
「武器も持っていない状況は危険極まりないからな」
武器か、こんな世界に転移したならせっかくだし何か使ってみたい気がする。俺って何の武器がいいんだろうか。リフィルさんは強そうだし見たらわかるとかってないかな?
「俺って何の武器を使うべきでしょうか」
「そうだな、女の子なら軽い短剣でいいんじゃないか」
短剣かあ......って女の子?
「俺、女の子じゃないですよ」
「何を言っている?こういうのは変かもしれんが、正直言ってかなり可愛いぞ」
そんな事言ったって、俺、篠崎悠は男のはずだ。可愛いなどと言われたことさえ無いはずだ。
「そんな、バカな」
喋って今更きずいたが、声が高い。女子みたいな声だった。
「ホントに、俺って女の子ですか?」
「なら、そこの池で見てみろ」
リフィルさんに言われた通りに池で顔を見る。
白い肌、質素ながら整った顔立ち。ほんのちょっとだけつり目な女の子が水面に写った。
「これが、俺なのかよ」
ただ、異世界に転移しただけかとおもいきや、女子になってしまうなんて・・・・・・
どうなっているんだよ。