1-4 騎手ロベルト
前回の状況
<花の導き亭>でミレイユ・ロウランから遺跡に巣くう蛮族の討伐を依頼され、アシュリーという少女を同行者として、遺跡に向かうことになった。
GM:皆さんは翌日には馬車の上(または歩き)でディルクールから出発。2日後には遺跡の近くにある開拓村、ビブリオテカに到着します。
リャーチャ:GM、GM。最初に遭遇した冒険者はその村にいるですか?
GM:はい、全員療養していますね。
シュウ:じゃあ会いに行きましょうか。うーん、肉と酒持って行けばいいかな?
リャーチャ:「そうですわね」
GM:酒はあかんかな。
ケガ人に酒を差し入れちゃだめだと思います。
シュウ:じゃあ、肉と果物。5ガメルくらいで。
GM:おっけー。
リャーチャ:馬車の中でアシュリーさんとお話してました。ってことでお願いします。
GM:アシュリーも妖精についての知識はありますので、盛り上がったでしょうね。
シュウ:「俺もアシュリーちゃんとお話したかったんやけどな……」
リャーチャ:そんなシュウさんには威嚇してました。
シュウ:(鉄壁のウサギガードである)
GM:きしゃお。
F〇さん、可愛いです。そしてPCたちは巡回をしていた冒険者パーティに会いに行くのですが、実はマスター、このシーンの準備を全くしていませんでした。情報自体は用意していたので、セリフやNPCの情報はアドリブで組み上げています。
テンクール:(友達できてよかったな~)なでなで。
リャーチャ:(友達いない子だと思われてた!)
GM:では、冒険者に会いに行きますと、そこそこの一軒家で全員が療養してますね。前衛2、後衛2(うち1人がプリースト)なパーティです。
シュウ:じゃあかくかくしかじかって感じで依頼を受けた冒険者ですと説明して。
リャーチャ:「お話をうかがいにきましてよ!」(ばーん)
シュウ:(うさぎはそっとテンさんに渡して)「同胞がちょっと、うん、その、アレで……すまない」
シュウ:「療養中すまないが、少し話を聞かせてくれないか?」
テンクール:「ほれ、土産に肉と果物買ってきたぞ~」うさぎを頭にのせて。
シュウ:(なんかすごい笑顔で、テンとリャーチャに向かって)「これから、お仕事の話だからな、お前たち?」
リャーチャ:「わかってましてよ!」(ダン)完全にシュウと愉快な仲間たち。
テンクール:「わかってるさ」ニヤリ。
テンクール:はははくすぐったいぞー。
リャーチャ:(タビットの足ダンで、リルドラケンの装甲なんて抜けないわ)
GM:あー、ちょっと待ってね……では、皆さんが知っている冒険者。槍遣いのロベルトが、
ロベルト:「おぉ、キミたちが来てくれたのか。いろいろと聞きたいことがあるのだろう。座って話そうじゃないか」
シュウ:「療養中にすまない、これは足しにしてくれ(と、肉と果物を渡す)」
ロベルト:「相変わらず大変そうだな。シュウ」 と大爆笑しながら肉と果物を受け取ります。
シュウ:「全くだ。どこかにいい値で雇ってくれる所があればええのに……(深いため息)」
テンクール:(敵はどんな奴かねー……)
シュウ:「ほいで? どないやった、出てきた蛮族ってのは」
リャーチャ:「せめて特徴だけでも伺いたいですわ」
テンクール:「どれくらい強かった?」
ロベルト:「ボガード系を主力にした部隊に遭遇した。ただ、どうも斥候みたいだからな……本部隊は別だろう」
シュウ:斥候でボガードか……よくそっちのパーティで生き残ったな。
この裏でリャーチャがさっくと魔物知識判定に成功してたりします。敵はボガードと、上位種であるボガードソーズマンです。
ロベルト:「斥候部隊の隊長はソーズマンだと思う」
リャーチャ:ちなみに何体くらいでしたの?
GM:ロベルト曰く3人だったそうです。
シュウ:ロベルトんとこのパーティーでよく無事やったな。怪我が治ったら一杯やろう。
GM:なお、愛騎が犠牲になりました。
シュウ:ああ、あいつが……きついな。お前、可愛がってたもんな。
GM:そうですね、ロベルトの表情には哀愁が漂っています。
シュウ:宗派は違うかもしれんけど、うちんとこの神さんでお祈りしとくわ。
リャーチャ:あとで美味しい紅茶差し入れしよう。
GM:他に聞くことはありますか?
リャーチャ:「遺跡の様子は?」
シュウ:蛮族は遺跡から来ているのか?
ロベルト:「遺跡の扉が開かれていたから、拠点にしてそうだ」
シュウ:せやな。十分ありえるな。
リャーチャ:その辺が知りたかったの。
ロベルト:「この開拓村でも自警団が集まって警戒しているよ」
GM:なお、遺跡までは本当に目と鼻の先。
リャーチャ:「いつこちらにくるかわかりませんものね……」
シュウ:「とはいえ、村の自警団じゃあ手に余るだろう。分かった。早めにケリつけてくるわ」
ロベルト:「すまんな、怪我がひどくなければ同行したんだが」
テンクール:(腕組んで話を聞いてるだけ)
シュウ:「ええて、まずはしっかり怪我治しぃ。終わったらまた来るさかい」
ロベルト:「あぁ、大船に乗ったつもりで待ってるぞ」
テンクール:「蛮族を倒したらまた来る、それまで元気にしてろよ」
リャーチャ:「アシュリーさん、一緒に頑張りましょう」
シュウ:「アシュリーさん、悪いけどすぐに出立になってもええか?」
アシュリー:「えぇ、急いで排除した方が良いと、私も思いますので」
リャーチャ:現在の時刻は、昼くらい?
GM:時間的にはそれくらいかな?
リャーチャ:踏み込むか……
ロベルトから情報を得た2人と2匹(?)。次回からはようやくダンジョンに突撃ですが、ガチ勢プレイヤー2人が本気モードになりそうで怖いですね……そして(リアル)1日目の12時になりましたので、
GM:では、今日はここでセーブ!
※足ダン:ウサギが後ろ足で地面を叩く行為、正式名称はタッピング。環境の変化などでストレスが溜まると行なうので、リャーチャは相当ストレスが溜まっているらしい、嘘やろ?
※ロベルト:フルネームはロベルト・ルックウィズ。<花の導き亭>に所属するソロ冒険者で、現在は初心者冒険者の支援を行なっている。人族のファイター/ライダー/スカウトで、レベル的にはプレイヤー陣と同じくらいの実力者、苦労人。元はCさんがGMをした時に使ったPCで、NPCネタがなかったので急遽NPCとして採用。後日の雑談で、シュウとたまに飲みに行っていることが判明した。
※ボガード:初心者冒険者にとってのボスクラス。筋骨隆々で好戦的な性格をしており、平均的な戦闘力を持っていて、設定としても使い易い蛮族。上位種にソーズマン、トルーパーなどがいる。