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ソードワールド2.0リプレイ 賢者の書架  作者: 見倉 茂
第一章 記憶が眠る学び舎
4/17

1-2 ~花の酒場~

 本日の投稿第二弾です。

GM:キャラチャットが進んでますが、進行していきましょうか。まず、現在の皆さんの状況です。場所はザルツ地方のフェンディル王国。首都のディルクール。<花の導き亭>という冒険者の宿です。


 今回の舞台は公式シナリオでもよく舞台になるザルツ地方。その中の一国、“花の国”フェンディル王国です。一年を通して花が咲き乱れる、遺跡と花の丘や、魔物が多く住むジャーベル・ウォーキーの森など、冒険の舞台に事欠かず、国を治める双子のお姫様を筆頭に魅力的なNPCが多いのが特徴です。

 冒険者の宿は、PCたち冒険者をサポートする施設・団体です。今回採用した冒険者の宿<花の導き亭>の初出は、公式リプレイ「拳と魔封の物語」。他のリプレイに出る冒険者の宿より影が薄い印象があり、その代わりにGMオリジナルの雰囲気を作り出すことが出来るのは、ある種の強みだと思います。


リャーチャ:じゃあお金もらったのでちょっとカードを買いに行ってきます!

シュウ:今日のお小遣いは15ガメルや、良かったな。ウサギ。

テンクール:ほらいくら欲しいの100ガメルくらいならあげるよ。

リャーチャ:とテンクールの財布を掴んで飛び出ようと……

シュウ:黙ってウサギの耳をつかみ上げる。

リャーチャ:「耳つかむな!」

シュウ:(ぷらーんぷらーん)だって小脇に抱えたら熱いやん、自分、毛皮もっふもふやし。

テンクール:掴んで頭に載せたい。

リャーチャ:乗ってあげてもよろしくてよ。


GM:……すすめてええか(ぴきっ)?

リャーチャ:ええよ(笑)

シュウ:と、すいませんGM。どうぞ。

GM:おおよそ1カ月前にアンデッドに襲われたディルクールですが、隣の国の皇帝とか、はるか遠い国の第一皇女とかが解決してくれた後です。ソードワールド2.0リプレイ ドラゴンスレイヤーズ3~神ならざる者に捧ぐ鎮魂歌~、超おススメです(にこっ)。

シュウ:うわー、買わなきゃー(しらじら)。

リャーチャ:もう注文したー!

シュウ:ステマセルフツッコミ


 いやだなぁ、ステルスマーケティングじゃないです。ダイレクトマーケティングですよ。グループSNEのお家芸じゃないですか。


GM:皆さんはアンデッドの討伐に参加したり、他の依頼を受けたりした後で、今日は<花の導き亭>でのんびり休んでいるところですよ。

リャーチャ:「15ガメルじゃカードの1枚も買えないですわ!」

リャーチャ:おこずかいの値上げを交渉します。

テンクール:「もぐもぐ……ごっくん。うまし」

シュウ:(もふもふのリャーチャをテンの頭にそっと乗せる)

テンクール:「ん? しゃーないなー。少しだけだぞー」

シュウ:「ええか、毎日15ガメル渡しとるやろ?」

リャーチャ:気の留めず「せめて20ガメルあればBのカードが1枚買えますのよ?」


GM:と、のんびりしている皆さんに、店員さん(女性)が声をかけてきます。

店員「すいません、皆さん。少しよろしいですか?」

シュウ:おっと、美しいお嬢さんどうぞお話ください(キリッ)。

テンクール:「ん?」

リャーチャ:テンクールの頭の上から店員見ますが、種族は何ですか?

GM:ふむ……(コロコロ) じゃあ、シャドウでいきますね。

シュウ:おお、珍しいな。シャドウの店員のお嬢さん。

リャーチャ:店員してるシャドウとか珍しい生き物だ。

シュウ:せやな。


 シャドウはルールブックⅠ改訂版で追加された種族です。器用度や敏捷度に優れ、密偵をしていることが多い種族なので、プレイヤーの言うように店員をしているのは非常に珍しいです。外見の特徴としては、額の三つ目と黒い肌でしょうか。


テンクール:「ンンン?」

リャーチャ:年はおいくつな感じにみえます?

GM:年齢は18歳くらいかな。すらっとした体ですがきっちり鍛えているのが分かりますね。身長はシュウより少し低いくらいです。

シュウ:三つ目はちょっと守備範囲外やけど、妙齢の女性は恭しく扱うでー。

テンクール:触りたいのか? とバチャを指さします。

リャーチャ:「あら、何かありますの?」と店員に聞こう。

リャーチャ:頭からは降りない! むしろ頭から降りれない……

テンクール:机まで1m、地上まで2m。


 ウサギを頭にのせたリルドラケン。パーティのマスコットが決定した瞬間でした。


店員「皆さんに指名の依頼が来ているのですが、いかがですか?」

テンクール:「指名な~。シュウ~どうする」

シュウ:「ふーん、ええで。話聞こか(にっこり)」

GM:店員「では、こちらへどうぞ」 と2階の個室へ案内します。

リャーチャ:このまま運んでもらおう。

シュウ:(流石に階段は危ないのでそっとウサギをおろしとく)

テンクール:乗っけていきます。

リャーチャ:降ろされて乗っけられる。

GM:どっちやねん!

シュウ:テンが小脇にかかえてくやろ。

テンクール:腕で支えます。

リャーチャ:通常移動の状況です。

GM:了解しました(笑)

シュウ:でっかいウサギのぬいぐるみ抱えているみたいやな(笑)

リャーチャ:ファンシーリルドラケンの完成。

※拳と魔封の物語:公式リプレイ、著者は諸星崇氏。さまざまな場所で賛否両論なリプレイですが、私は著者に対して一定の評価をしています。公式設定のデータ量が豊富かつ詳細に掲載されているので、情報源として所持しておくのはありだと思います。


※ドラゴンスレイヤーズシリーズ:公式リプレイ、著者は北沢慶氏。公式リプレイの中では一番レベルの高いPCたちが活躍するシリーズで、半数以上が公式NPC。公式NPCのパブリックイメージをガツガツぶち壊してるけど、参考になるプレイングも多いシリーズなのでおススメです。


※2017/09/03 ログの入れ替え、改行の追加、おまけ情報の追加

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