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ソードワールド2.0リプレイ 賢者の書架  作者: 見倉 茂
第一章 記憶が眠る学び舎
10/17

1-7 古き学び舎~暗い通路~

シュウ:ほんなら先進もか。と、その前にGM、反対の左側の通路のほうに仕掛けた罠に、「カムフラージュ」かけといてもええか?

GM:いいですよ。

リャーチャ:特殊神聖魔法だね。

GM:案外、カムフラージュを知らない人がいるかもしれないね。

テンクール:知らないな~?

GM:説明しよう!

シュウ:うちの神様ニールダの呪文やねん。物を隠したり、人を隠したりしてくれるんやで。

シュウ:一瞬戻ってMP減らして罠を隠してくる。

リャーチャ:テンクールに回復魔法かけて、草焚いてみんなでハイになろうよ。

テンクール:「パチャ治しておくれ~!」


 カムフラージュは纏いの神ニールダの特殊神聖魔法で、人や物を隠す判定、隠密判定にボーナスを得る魔法です。この魔法を使って、シュウは仕掛けておいた鳴子を達成値20で隠します。

 その間にリャーチャがプライマリィヒーリングでテンクールを回復、その後に魔香草でMPを回復します。

 

リャーチャ:さて10分間の休憩をはさんだところで、進みますか。

テンクール:「ああ~、いい匂いだったな~♪」

GM:この部屋は行き止まりでしたので、とりあえず、エントランスに戻りますか?

シュウ:左側は厳重に隠された(笑)罠があるし、エントランスに戻るか。

GM:エントランスに戻ります。左に通路があります。

テンクール:「シュウ~、どう進めばいいんだ? 罠見えんけど。」

リャーチャ:外に何かいないとも限らないし、罠そのままにしておいたほうがいいと思いますわ。よく見えないけど、罠。


 そして、始まる茶番。テンクールとリャーチャは癒し、異論は認めません。


シュウ:「あ、そこ罠あるから右足あげて、そうそうそのままで、大股で……そうそう!」

テンクール:「お、こう? ここ、下ろす? まだ?」

リャーチャ:「わたくしそれ乗り越えられそうにありませんわ……」

シュウ:「ほい、罠エリア回避したで、先進んでええよ」(うさぎをひょいと抱えて)

テンクール:持つわ(笑)

リャーチャ:アシュリーさんは?

シュウ:「アシュリーさん。そしたら俺の後着いて来てな」

リャーチャ:(持ち上げないんだ、お姫様抱っこしないんだ)


 リャーチャ、キミは何を期待しているんだ。


GM:アシュリーはシュウの動きを見てぴょんと飛び越えました。

シュウ:リャーチャ投げてもええならお姫様抱っこしてもええけど(にやり)

リャーチャ:……おもしろいからそれもありだったといえばあり。

シュウ:アシュリーさんも大丈夫やったみたいやし、そのまま進もう。リャーチャおろして。

GM:ほい、どうぞ。


リャーチャ:降ろされて、アシュリーさんと後ろからついていきます。てこてこ。

シュウ:じゃあ、通路の先を聞き耳

GM:……アシュリーはおもむろにランタンを腰につけると、後ろを歩くタビットをひょいっと抱え上げます。

シュウ:(あ、抱えたかったんやね)

GM:うん(GM、リアルの声)。そしてシュウ、聞き耳どうぞ。

テンクール:(やっぱり持ちたいよな……)

リャーチャ:ぬいぐるみのようにおとなしくしています。


シュウ:(ころころ……)15で何が聞こえるかなー?

GM:音は一切聞こえません。風の音だけ。

シュウ:ふむ……そんなら、「魔物はおらへんようだけど、遺跡の中やから気ぃ付けて行こか」

リャーチャ:まあ進んでみるしかありませんわね。

シュウ:ほい、先行するで。

リャーチャ:ピスピスしながら耳をときおりひょこひょこさせてます。

テンクール:一応後ろ守っとくわ~。

GM:アシュリーはリャーチャを軽くモフモフして、幸せそうな顔をしています。

リャーチャ:危険感知ならできるよ。

シュウ:隊列的には、シュウ、アシュリーとリャーチャ、テンって感じで。


GM:隊列を整えて、5mほど進みますと左手に扉があります。

リャーチャ:左だね?

シュウ:通路は続いている?

GM:通路はまだ奥に続きます。

シュウ:ほんならクリアリングやな。扉に聞き耳。

リャーチャ:アシュリーさんにモフモフを堪能させています。こういうのは慣れてましてよ!

シュウ:安全かどうかを確認して、バックアタックの危険を減らしておくんや

テンクール&シュウ:(ころころ)

GM:(出目を見て)……音は聞こえないね。


 この後、シュウとテンクールは扉を調べて罠がない事や、鍵が掛かってないことを確認した後に、部屋の中を確認します。

 灯りがリャーチャとアシュリーに偏っていたので、リャーチャが前に出て部屋の中を照らすのですが、もともとこの部屋は外れ部屋なので何もありませんでした。

 今回のシナリオはサーチ&デストロイなので、探索は省略してパーティは奥に進みます。


GM:奥に進みますと、10mほどで行き止まりに。

シュウ:警戒しつつ進みます。あ、聞き耳はまだ有効かな?

GM:左右に扉があります。扉には文字が書いてます。

シュウ:何語かな?

リャーチャ:何語でしょう?

GM:魔動機文明語ですね。

リャーチャ:読める。

シュウ:うん、読めない。

リャーチャ:読むよー。

GM:どっちを読む?

シュウ:左、右の順で頼むわ。


GM:左「教室A」、右「研究室、関係者以外立ち入り禁止」

リャーチャ:ですって。

シュウ:アシュリーさんに確認しよう、「右は我々が行ってはいけない所かな?」

リャーチャ:研究施設っていうか、大学みたい。

アシュリー:「右も行って大丈夫です。こちらの扉なら私が開けられますので」

シュウ:ほい、あんがとな。そしたら右、左の順で聞き耳ええか?

テンクール:自分もするか~。

GM:はい、どうぞ。


 何の疑いもなく、扉を聞き耳しようとした2人。右は何も音が聞こえませんでした。


シュウ:ほい、じゃ次左。

GM:じゃぁ……危険感知判定をどうぞ(すっごい良い笑顔)

テンクール&シュウ:(ころころ……)

リャーチャ:リャーチャも近くにいた、でいいですか? 光源なので。


 テンクールとシュウの出目が悪かったので、第六感で危険感知が得意なリャーチャがとっさに前に出て危険感知をしたのですが、残念ながら成功せず……


GM:ほいさっさ。じゃあ……扉からにょきっと手が出ます。

シュウ:ぎゃー!

リャーチャ:!!

テンクール:ごはへあー!?


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