4話 蛍火 伽凛 という少女
少し読みにくいと言われたので編集しましたどうでしょうか?
4話 蛍火 伽凛という少女
「ではあらためて自己紹介お願い。」
「はい」
そう言って彼女は自己紹介を始めた。
「蛍火 伽凛です。
名字から分かる通り蛍火家の長女です。魔眼の色は紅、得意な魔法は炎でランクはSSS です。」
「「「「オオーーー!!」」」」
最初に言ったようにこの世界で魔眼と能力を両方得意とするのは龍神族と神族のみと言われている。そもそも人族で両方を持つ者自体ほとんどいない。しかし、どんな事でも例外がある。 蛍火はその例外に存在するため両方を高いバランスで使える。
蛍火の他にも7人例外がいる。、俺も例外の一人であるがとある理由により学園では仮の名前青噛 達哉として過ごしている。因みに咲も同じである。
ランクとは個人の強さのことである。D~A、S、SS、SSSとあり、一般的なランクはCやC寄りのBでありランクAでもとても珍しい。
因みに先ほどの蛍火を含めた8人がSSSランクであるが俺は家の事情で学園ではDランクということになっている。知っているのは家の者を除けば咲しかいない。
「じゃあ・・・とりあえず委員長だけ挨拶しよう。」
(マジかよ!・・・だる)
「はい! 女子の学級委員長をしてます白百合 咲です。立候補でなりました宜しくね」
「男子の学級委員長をさせられています青噛 達哉です。ジャンケンで負けてなりました宜しく。」
「じゃあ蛍火に質問があるやつは手をあげろ~」
「「「「ハイハイハイハイッッッッ」」」」
お~あいつ人気者だな
周りのはしゃぎ様を見て授業を質問で潰してくれた蛍火に感謝しつつポケ~っとしていた。
蛍火が険しい顔でこちらを見たが俺は何も気が付かなかったような振りをして席に着いた。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
「じゃあ一時間目はここまで挨拶はなくていいぞ。」
こうして今日の1日が始まった。
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私・・・蛍火伽凛は自分で言うのもなんだが珍しく焦っていた。 この覇天学園に転入してこのクラスの担任に始めて会った時、同じクラスにこの学園唯一のSSS ランクがいると聞いた。
だが、私は山ですでに白百合さんに会っていたのでさほど驚かなかった。・・・なら何に驚いたかというとそれは彼・・・青噛君だった。
彼とも一度山で会っているのだが、その時の反応を見る限りDランクの落ちこぼれとは思えない。 しかし、授業の様子を見ているとDランクとしか見えない。・・・では、あの時の私の攻撃を白百合さんが防いだ時の彼の落ち着いた態度というか私を弱者としか思っていない様な態度はなんだったのか?あれが本来の彼で学園ではずっと演技をしているのか・・・だとしたら何の為にそうしているのか?
それとも私の攻撃を白百合さんが受け止める事が出来ると信じていたのか? 「いずれにしてもあの二人には何かしらある気がする。」そんなことを一時間目が終わった時に伽凛は考えていた。
・・・まだ少し続きます。