3話 学園にて 転入生はあの女の子?
3話ですもう少しで初等部の話は終わります。
3話 学園にて 転入生はあの女の子?
「はぁ・・・学園に行くの面倒くせ~」
「そんなこと言わないのお兄ちゃん!」
「二人ともおはよ~」
「うん」
「咲ちゃんおはよ~」
時間は午前7時50分場所は俺の家の前。
俺達はいつも3人で登校していた・・・まぁ、別に歩いて行く必要がないから3人で登校といってもいいかどうか解らないが。
因みに初等部の登校時間は7時55分だ。 家から学園まではバスで15分かかる。何故俺達が余裕かと言うと・・・・・・
「じゃあ焔君宜しく♪」
「はぁ・・・了解」
そう言って俺は指を鳴らした。すると、1秒後には俺達は学園の前にいた。
何をしたのかと言うと二人を抱えて学園まで走ったのである。 俺はとある事情から獣人ではないが身体能力などが一般人と比べると異常に高い。 そのため魔法を使うのがだるいので二人を抱えて1割の力で走ったのである。
「ふぅ~とうゃ~く。疲れたね」
「ただ抱えられていただけなのに何を言っているんだ?」
「じゃあお兄ちゃん、咲ちゃん、私こっちだから」
「おう、じゃあまたな」
「頑張ってね~」
「じゃあ俺達も行くか」
「うん!」
因みに覇天学園はクラスが4つあるが、成績順になっている訳ではなく校長がクジで決めているらしい。
泉は2組で俺と咲は共に1組である。
「おっはよ~」
「・・・」
咲が元気な声で挨拶しながら教室に入る後ろから俺は何も言わずに入っていった。
(またか・・・だりぃ~な)
何故かと言うと咲はとてもモテるしかし誰とも付き合ったことがない。 また学年一の美少女と言われていて学園二大美少女の一人である。因みにもう一人は泉である。
俺は二人ともまあまあ可愛い位しか思わないが皆は違うらしい。 なので皆からの(主に男子)視線がウザいのである。
「お~、おはよう達哉ニヤニヤ・・・」
「何をニヤニヤしてるんだ翔?気持ち悪いぞ」
こいつの名前は如月 翔昨年この学園に転入してきた転校生だ。
友達がほぼゼロの俺がボーっとしていたら向こう側から話かけて来て以来学園では殆ど一緒にいる奴だ。
「いや、何もないよ。ただ・・・」
「ただ?」
「今日も二人とも仲がいいなと思って。」
「えへへ♪ まあね!」
「・・・ほっとけ」
「皆席に着け~。」
いつもなら先生が教室入って来た事により皆が静かになりそれぞれの席に着く。が、今回は違った。
皆席に着いたがざわざわと騒がしかった。
何故なら先生の後ろから女の子が入って来たからだ。
しかも昨日山で俺達が会った女の子だった。
「はい、皆静かに~。 紹介するぞ、今日からこのクラスに転入してきた蛍火さんだ。皆仲良くするように。」
ザワザワ・・・
「マジかよ蛍火ってあの蛍火かよ・・・」
「本物とかスゲーな」
「てか結構可愛いくね?」
「確かに・・・」
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
チャイムがなり休憩時間になった。
「一時間目の授業するのがめんどいから蛍火さんの自己紹介と交流に使うぞ。では、休憩。」
「「「」は~い!」」
教師として今の発言はどうかと思いながら皆は返事をする。
「ねぇ焔君・・・あの子昨日山で会った子だよね?
あの子蛍火っていってたね」
「あぁ確かにそういってたな・・・」
嫌でそして面倒くさそうな予感がしてため息をつく焔だった。
キ~ンコ~ンカ~ンコ~ン
こうして休憩時間は終わり、一時間目が始まった。
話数が増えるごとに内容が短くなっていく・・・
最初はもう少し初等部の話を短くするつもりだったのにいつの間にか長くなってしまった・・・なぜ?