2話 最初の運命の出会い その2
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2話 最初の運命の出会い その2
必死に外に行きたくないと駄々をこねていつの間にか時刻は12:30になっていた。
「はぁ~今日は何時まで登るの?」
「4時まで登って6時までには降りるよ」
「登るのに3時間半かけて2時間で降りるの?咲お前頭大丈夫?」
「大丈夫だって。ちゃんと理由もあるよ。」
どう考えてもペース配分が間違ってるであろう無茶苦茶な計画を立てるのが得意なのは知っていたが、今回は少し違うらしい。
「どうせまた、途中で何かしら起きて余り登れないと思うから大丈夫だよ。」
・・・確かに・・・これまで咲と出掛けて何かしらのトラブルに出会わなかったことはたったの一度も無いのだ。
「まぁそう言われればそうだな。」
そしてそれで1時間半の差が無くなると確信出来るほどの厄介なトラブルを連れてくることが多いというかなり困った体質を咲は持っている。
というか俺が早めに納めようとすると咲が要らないことを言いさらに厄介にすることが多い。
「じゃあしゅっぱ~つ!」
「おお~!」
「早く帰りたい」
こうして俺たちの山の探検が始まった。
「今の所は何もないね。」
「いや、ここから西に300メートル先に猪が2匹いる。美味しそうだ。」
「あっ・・・本当だ。」
「焔君、私達じゃそこに居ることしか解らないんだけどその2匹は雄と雌?」
「うん」
「じゃあ狩るのはやめよう」
「何で?」
「だって今良いところかもしれないでしょ」
「良いところって?」
「交尾中かも」
「こ・・・こ・・・交尾って咲ちゃん何を言ってるの!?」
「確かに・・・それならやめた方がいいな。 はぁ・・美味しそうだったのに・・・。」
探索を始めて2時間経った・・・
「はぁ・・・やっぱり今回も来たよ」
そこには5~6人のヤンキーに囲まれている一人の女の子がいた。女の子の顔立ちはキリッとしていて可愛いというより美人で髪の毛は紅くショートカットにしていて赤いTシャツに短い黒のスカートを履いていた。
「こんな所でナンパなんて珍しいな
それにしても・・・・よくもまぁあんな格好でここまで来たもんだ・・・」
「お兄ちゃん・・・今の私達も人の事言えないと思うよ・・・」
そう実は俺達も街に遊びに行くような格好で来ていた。
「まぁそれはそれこれはこれだろ」
「助けに行かなきゃ」
「少し待て咲」
「どうしたの焔君?」
「少し様子がおかしい・・・あの女の子多分何か隠してる」
その時焔が言ったとうり状況が一変した。
何と女の子がヤンキーを全員倒したのだった。
「な、言ったろ。少し待てと、今の見たかよ?素手で全員倒しちまったwww 」
「なっ・・・あり得ない・・・お兄ちゃんあれどういう事?」
「単純な話あの女の子が強いだけ 今すぐに帰るぞ咲・泉」
「うん・・・って咲ちゃんそっちじゃないよ」
「こんにちは」
「って咲ちゃん何を普通に話かけてるの?!」
「・・・今の・・・見てたの?」
「うん」
「あっそ・・・じゃあね」
そう言うと女の子は俺達に向かって隕石サイズの大きな炎の塊を撃ってきた。
「うわぁッ危ない!
突然何をするの危ないでしょ!」
そう言いながら咲は水の壁で炎の塊を防いだ。
「ッ!・・・あなた・・・何者?」
(マズイッ!)
「私の名前は、ふ・・・フガフガ・・・」
「いきなり何するの?」
「バカ野郎・・・本名を言うな!」
「あ・・・そうだった」
「・・・・・・どうしたの?」
「何でもないよ。私の名前は咲、白百合 咲宜しくね」
「ふ~ん・・・一応覚えておくわ、隣りの君もね。
じゃあね。」
そう言うと彼女は俺達の前から去って行った。
「あいつ・・・・・・何者何だ?」
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