1話 最初の運命の出会い その1
キャラや世界観の説明みたいになってしまいました・・・。最後まで読んでくれるとありがたいです
1話 最初の運命の出会い その1
「ほーむら君あーそーぼー」
「うげっ! 来た!」
「あら、こんにちは咲ちゃん」
「こんにちは!真由理おばさん焔君居ますか?」
「部屋に居ると思うから入っていいよ」
「はい、 お邪魔しま~す」
「こんにちは、咲ちゃん」
「こんにちは、泉ちゃん」
「お兄ちゃんなら部屋に居ると思いますけど、今日はどこに行くんですか?」
「うん! 今日は裏山に探検に行こうと思って泉ちゃんも行こう?」
「行きます!!」
「よし!まずは焔君の部屋に行こう出発!」
その頃焔は・・・
「まずい!急いでどこかに隠れないとヤバいどこに隠れようか・・・そうだ!・・・これなら うん多分大丈夫だろう」
いきなりで何が何だか解らないだろうから説明させてくれ俺の名前は蒼獅 焔現在11才の覇天学園初等部の五年生だ。
覇天学園とは獣の遺伝を継ぎ様々な流派を使う子供や魔法を使う子供が通う学園で本来は魔法を使う子供だけの学園、獣の遺伝を継ぐ子供だけが通う学園などが普通だが敢えてどちらの子供も通えるようにした学園である。
この世界の人々は皆魔法使いか獣の遺伝を継ぐ者しかいないがどちらだからという差別は特に無い。
何故学園が別れているかというと、学ぶ内容が少し違うからだ。 獣の遺伝を継ぐ子供が通う学園では座学と治療学の他に主に武器を使った戦闘学を、魔法使いの子供が通う学園は前述2つの他に主に魔法を使った戦闘を学ぶ。
しかし魔法使いの子供でも武器戦闘が得意な子供や魔法が好きな獣の遺伝を継ぐ子供もいる。 なので覇天学園では好きな方の教科や両方の教科を学ぶことができる。
因みに獣の遺伝を継いでいる人々を獣人魔法を使う人々を魔人と言う。 獣人は武器戦闘が得意で魔法は余り得意ではないが、希に逆な人もいる。別に猫耳などがあるわけでは無い。
また、魔眼と言う瞳の色が様々な目を持っていて目の色によって貰える恩恵が異なる。
恩恵とは目の色ごとに一部の身体能力が上昇することである。
魔人は獣人と逆で魔法が得意な代わりに身体能力上昇がないため武器戦闘は余り得意では無いが、希に逆な人がいる。しかし両方が得意な人はいなく、両方が得意なのは龍神族と神族だけだ。
話を戻そう今現在俺は自分の部屋に隠れている。 理由は簡単生まれた頃からの幼なじみの藤白 咲から逃げる為だ。 咲きは俺と同じ覇天学園初等部の五年生だ。 黒髪のロングストレートで少し天然。しかもとても活発的だ。
今日も休日を部屋でまったり過ごしている俺を外へ連れ出そうとしている。 俺はそれが嫌で隠れている訳だ。
因みに先ほど少し出てきた泉というのは、蒼獅 泉俺や咲と同じ学園の初等部三年生であり俺の妹だ。
真由理おばさんとは俺のお母さんの名前である。
「と~ちゃ~く! さぁさぁさぁ勘弁して出てきなさい。そこだな!とう!」
そう言って咲は布団を捲るがそこには大きな抱き枕があるだけだ。
「そんな見え見えの罠にどうして引っ掛かるんですか?」
「ふっふっふ~泉ちゃんはまだまだだなぁ」
「何がですか?」
「私の嗅覚によれば間違いなく焔君はここにいる。」
(ギクッ)
俺はとても焦った。何故なら咲の言ったことは当たっていたからだ。
(しまった!咲は俺のことになると嗅覚が異常に鋭くなるんだった!)
「どう見たっていないじゃん」
「ふっふっふー甘いねよく見ていたまえ」
「・・・何ですかその口調」
そう言って咲は俺のベットの上にあった抱き枕の臭いを嗅ぎだした。
「クンカクンカ・・・ここだ!」
「ただのジッパーじゃん」
「ここを開けると~?ジャーン中には焔君がいました~」
「くそバレた!」
「ええ~!な・・・な・・・何でそんな所に~?てかお兄ちゃん抱き枕の中身どこにやったん?」
「捨てた」
「捨てた!?」
「って言うのは嘘で本当は分割してあらゆるロッカーの中に入れてる」
「・・・ホッなんだ嘘で良かった」
「って言うのも嘘で捨てた」
「捨てた!?」
「かもしれない」
「いい加減にしてお兄ちゃん」
「良い加減?お風呂に入るにはまだ早いぞ」
「違う!そっちじゃなくて」
「そんなことより焔君捕まえたし、よし!皆で山に行くよ~」
「ふっ・・・甘い!」
「逃げた!こうなったら咲ちゃん少し下がって」
そう言って泉は自分の能力を解放した。
「~我が望むは全てを塞ぎしもの、その壁は前に進みし者何人たりとも許すことはなく、ただ燃やし尽くすのみ"蒼炎の壁門"~」
直後俺が走っている廊下の目の前に蒼い炎の壁が立ち塞がった。
「甘い!~我が刀に宿るは聖なる波、その波あらゆるものを飲み込み獄火すらも鎮火する、全てを飲み込め"水龍一閃"」
俺がそう言いながら刀を出して振った。すると、刀の先から全てが水になっている龍が出てきて目の前の壁を全て呑み込んだ。そのまま扉を開けて外に逃げた。
その頃咲サイド・・・
「う~ん何か怪しいな~?」
ガタガタ・・・ガタガタ・・・ガチャ
焔君の部屋に残っていたら突然タンスが揺れだした。
(な・・・な・・・何?怖いんですけど!)
「ふぅ~何とか撒けたな・・・能力で匂い消してて正解だった。・・・あ・・・」
「あ・・・捕まえた」
焔サイド・・・
「ふぅ~二人とも行ったな」
俺は自分の分身を抱き枕の中にあらかじめ入れて置いて囮にしていたのだそして俺の本体はタンスの中である。
「ふぅ~何とか撒けたな・・・能力で匂い消してて正解だった。・・・あ・・・」
タンスから出ると目の前に咲がいた。
(えっ・・・何で咲がいんの?)
「あ・・・捕まえた。さぁ行くよ焔君」
そう言って咲は俺の首根っこを掴み泉に連絡しながら嫌がる俺を連れて外に出ていった。
「いや~放してくれ~」
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