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恐怖の味噌汁


 あたしは自室で目覚めた。

 何やら嫌な予感がする。飼い犬のコロの姿が見えない。

 朝はいつも足元にいるはずなのに、どこにもコロの姿が見当たらないのだ。

 あたしは嫌な予感を能の隅っこにおしやって、キッチンで朝食を作っている母に問いかけた。


「お母さん。今日の味噌汁、なに?」


「シュフのおすすめ家庭料理風 大自然をたっぷり堪能できる 淡い初夏の匂いが香る 初恋と青春の二本立て隠し味がキラリと光る 愛知県産赤味噌を溶かした温スープ 穢れを知らぬお麩を添えて」


「今日麸の味噌汁なのね……お母さん、最近フランス料理にはまってるからって、料理名までフランス料理風にしなくても……」


 あたしは味噌汁をすすった。いつもの味で安心した。

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