事件の事後処理『死神宣告』
これにて『Reaper Of Sentence ~死神宣告~』は終わりです。今まで読んで頂いた読者の方々にこの上ない感謝を。
まだまだ小説は書くので、楽しんで頂けたら幸いです。
ではまた!
後日談であるが、ミーレは逮捕され、葵が【SEVEN】を逮捕し、【シール】の日本独立支部は、無威の頼みを実行した慙愧によって壊滅。
そして無威が指定した船舶も慙愧が破壊。
その船舶には、【シール】の増員部隊を送るための船だったらしい。
結果【シール】日本支部は事実上壊滅した。
行ったのは慙愧だが、納得していないようだった。
「もうこんな面倒な事は二度と、二度としないから!」
機嫌は悪そうだ。
この件で一番はしゃいでいたのは、龍朗だった。
「賭けにもならんわ。ガッハッハッハ―――」
と爆笑。どうやら龍朗は、相当いい思いをしたらしい。
上の世界は謎ばかり。見上げても無駄なのが良く分かる。
まあ、無威の黒拘束衣が実は、能力の暴走だったというのは、驚きだった訳だが、無威の能力は、無威自身は殺せない、故に無威の〝暴走する能力〟を殺すことは出来ない。
とはいえ、鎮静剤は存在する。現在、無威はそれで暴走の症状を遅らせているが、最後まで症状が進むとどうなるか、分からないらしい。
無威本人曰く。
「まあ、なるようになります」
という事らしい。
それはさておき、無威とミーレはなんとか、和解した。
「……私、無威の奴隷になる」
ただし、ミーレが一生、無威の奴隷になるという最悪の結末で。
まあ、ミーレの怪我は全治半年掛かるそうだ。
しばらくは、まあ、きっと何も無いだろうと思う。そう願いたいものである。
【SEVEN】、いやマグル=マクレは葵と仲良くなったらしい。
「マグルは良い子よ。無威と違って」
「葵さんは最高っす!」
とまあ、仲が良い事は分かった。
美々は、というと今回活躍出来なかったのが、相当悔しかったようで、三日三晩ずっと酒盛りをしていたらしい。無威を巻き込んで。
「どうせ。私は乳がでかい。乳オバケだよ――だ」
悔しいらしい。
無威はというと、今日も、美々と葵を連れ事件現場にいた。
彼はいつものように【死神】として能力関連の事件の謎を解き宣告する。
「【死神】が宣告する。あなたがこの事件の犯人だ」