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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第八章
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自由なこころ その2


その頃、宿屋で酒を飲みながら積もったよもやま話を男二人でしていた。


ヒュドラ(以下:ヒュ)「ちと様子見てくるか」


レンシー(以下:レ)「そうですね、何か起こって無ければいいんですけど」


ヒュ「俺一人で行ってくるよ。先に休んでてくれ」


酔い覚ましにヒュドラは一人出て行った。

レンシーは今後の事をどうするか布団の上に寝転がり考えていたがいつの間にか眠りについた。

町は未だに夜をむかえず店や街灯の下では人々が大きな声をあげている。

この旅の目的は太陽が沈まなくなる現象を止める為に願いが叶うと言う宝石を探しているのだが、このような場面に出くわすと自分が馬鹿らしく思えてくる。

実際夜の無い場所を見たわけではないので実感はないのだが、教会が対策の為動いていることを見ればいかに切羽詰っているのかが分かる。

ここに住む人々はその事実を噂程度でしかとらえていないだろう、そりゃその時にならないと重い腰は上がらない、誰だってそうだ。

どうにかならないものか。

ヒュドラ自身は夜が来なくとも構わないと思っている、だがエモの想いがヒュドラ凌駕し考えを変えるに至っている。

レンシーは司祭なので人の為にどうしようか色々考えているだろう。

ニアスはネコとかカニとか今面白ければそれでいいと思っているに違いない。

現に腹減ったと幻聴がするのだ。

それはともかく歩きながらエモ達がいるホテルの前までやってきた。


ヒュ「あれは・・・?もしかしてあの時襲っていた奴か!」


少し離れた所で様子を窺っている男が一人、不意をつけば捕まえられるかもしれないな。

逃げられて他に危害があると困る、レンシーを連れてこようか、見失う訳にはいかない。


ヒュ「あれはホテルの従業員か?男に近づいていくぞ」


ホテルの出入り口から出てきた従業員らしい人が男に近づき始めた。

まずいな、もし凶器を持っていたらかなりまずい。

だがこれが好機かもしれない、従業員には悪いが囮になってもらおうか。

ん、もう一人出てきたぞ、あの人は一般人か、制服着てないしな。

まぁ大丈夫だろう、よし行動開始だ、まずは視界に入らないように急いで背後へ回るぞ。

ここでいいだろう、今の様子はどうだ、うんまだ接触はしていない。

だが本当にあいつが犯人なのか?

間違いで気絶とかさせたら俺犯罪者じゃん。

あとの事はレンシーに任せるか。

いやいや、流石のレンシーも対応しきれないかもしれないな。

でもこの間のブラウン島の事もあるしなんとかしてくれるだろう。

などとヒュドラが考えているうちに従業員は男に話しかけようとしていた。


ヒュ「そんなことはどうでもい。怪しい奴がいれば対処しないとな」


ヒュドラは小さく魔法を唱える。

ヘイスト(移動加速の魔法 第七章Mortal その6で登場)とフライ(空中浮遊の魔法 第三章 真夜中の逃亡者 その1で登場)で一気に男を確保するのだ。


「捕まえましたよ!」


一瞬の出来事だった。

男は押さえつけられ片腕を後ろに捕まれ、顔は地面を舐めそうな恰好で倒れている。。

その動きはヒュドラの目にさえ残像のように見えた。


「やれやれ、老体にはこたえますね。さ、早く手伝ってください」


呆気にとられているヒュドラ、目の前には捕えられた男と捕まえている従業員じゃない男の人。

従業員はその男にいわれるがまま男をロープで縛りあげる。


「ほら、あなたも手伝って」


ヒュ「え?」



その男に促されるままに男をホテルの中へ移し椅子に固定させた。

ヒュドラは一連の流れがよく分からず戸惑っていたが、結果的に男を捕まえられたのでまぁいいかと思っていた。


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