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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第七章
80/128

Mortal その5

エモ達はレンシーと別れた場所まで戻ってきた。

辺りを見渡せど姿は見えなかった。

怒らせてしまったのだろうか、前歴がある(第六章「Who's clown? その4」あたり)ので今回こそは気分を損ねたようだ。


ヒュ「だから勝手に行動するなって言っただろ?」


どの口が言うというのだとエモとニアスは思った。

それよりもレンシーを探さないといけないだろう、日も暮れ始めてきたのでさっさと見つけてしまおう。


エ「手分けして探そうか。一時間後にこの場所に集合しよう」


ニ「待って、こういう時に役立つのがこのネコです」


ネコの嗅覚は人の数万倍あるという、つまり臭いものは数万倍臭いのである。

たまには役立つ提案をすると感心するヒュドラであった。


ニ「ほら、レンシーのにおいがするもの出して」


考えてみれば他人の物なんて持ってることは少ない、エモもヒュドラも持っていない、もちろんニアスもだ。

折角の見せ場が台無しになった所でがっかりするエモだった。


エ「やっぱり一時間後にここで」


ヒュ「そうだな、それが一番だよ」


ニ「どうにかしてにおいで追跡する」


行動開始、ヒュドラは船が係留した場所へ、エモは商店街に、ニアスはネコに言い聞かせ追跡するようだがうまくいってはいない。

ヒュドラはとりあえず聞き込みをする。


ヒュ「こんな格好の司祭なんですが見てませんか?」


「見てないな」


見たという情報は無かった。

一方エモも聞き込みを行ったが収穫は無かった。

そして一時間後集合場所にはヒュドラとエモがいたが、ニアスの姿は無かった。


エモ「ニアスまだ来てないな」


ヒュ「何かあったか?」


エ「嫌な予感がする」


少し待ったがニアスが来る様子がない。

その時だった、ニアスのネコがこちらへ歩いてきた。

その姿は魔法で大きくなっていて傷を負っていた。


ヒュ「どうした!?」


ヒュドラがネコに近寄ると、ネコは何かを知らせるかのよう振り返り走り出した。


エ「何かあったみたいだね、行こう」


ネコについていく、たどり着いた場所は一キロメートルほどの距離だった。

そこにはニアスが横たわっていた。


エ「ニアス!」


声を聴いたニアスは少し目を開けたがすぐに閉じてしまった。

ネコはニアスに寄り添っている。

怪我は大したことはないが、精神的によろしくないようだ。

声も出せないような状態に陥るのは相当ショッキングな事があったに違いない。

レンシーを探すのは中断し、ニアスの手当てをしなければいけないだろう。

ネコにニアスを乗せ近くの宿屋を探す。

ニアスを寝かせネコとウサギにも餌をあげてニアスの回復を待つ。


ヒュ「気が付いたか?」


目を覚ましたニアスに声をかける、悲しそうな目をしていた。


ニ「あ・・・」


目を閉じ涙を浮かべるニアス、小さく呼吸をしゆっくり話し出そうとした。


ヒュ「どうしたのか聞きたいがゆっくりでいいぞ」


エ「そうだよ、安静にしてなきゃ」


ニ「えーと・・・あの・・・」


ニアスは話そうとしている。

エモとヒュドラは何かあってはいけないと思いなだめている。


ヒュ「無理すんなって」


エ「そうだよ、大丈夫私はここにいるよ」


ニ「あの・・・いい?」


ヒュ「もうちょっとしたら何かあったか聞かせてくれ。今は休むんだ」


エ「そうだよ、私も疲れちゃった」


ニ「もう話していいかな?」


ヒュ「どうした?気分悪いか?」


エ「そうだよ、もうちょっと寝てなよ」


ニアスは苛立った、エモもヒュドラももう少し空気を読んで欲しかった、だがニアスへの心配は痛いほど感じている。


ニ「心配してくれるのは有り難いけど、私の話を聞いてくれない?」


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