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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第六章
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Who's clown? その3


トイレなどここら辺には見当たらない、当然の如く小柄はちょっと離れた茂みに隠れた。

唖然として見送っていたが我に返りしばし考える。


エ「どうする?」


ヒュ「どうするって言われてもなぁ・・・」


レ「このまま放っておきますか」


ヒュ「そうすっかー」



気づかれないように逃げ出す用意をする。

走って離れてしまえば容易に追いつくことは出来ないだろう。

そして彼女が用を終え、勝手に争っていた場所に来てみるとエモ達の姿はそこになかった。


小柄「あれ?あいつらは?あ!あんなところに!ま、まてえええーい!」


小柄は走った、その速さは馬車馬の如く雲をも軽々追い抜く様に。

遠く離れているとはいえほんの数分くらい先行しているだけである。

エモ達は汗だくの汁だくの小柄が必死になって迫って来るのが見えた。

やばい、殺される!とニアスは思った。

そしてものの数分で追いついてしまったのだ。

決してエモ達の行進が遅いからではない、小柄の足がそれ以上に早かったからだ。


一同「はやっ!」


小柄「なんで逃げるのよ!疲れちゃうでしょ!(#^ω^)」


ヒュ「だって・・・なぁ・・・」


一方的に訳も分からず勝負を吹っかけられたのだ、こんなのヤクザ屋以外にあり得ない。

戦うも何も係わったら悪いことが起きるに決まっている。


「あんたたちなんて私の手にかかればイチコロなんだからね!覚悟しなさいよ」


そういう小柄の目、こちらをヤル気だ。

逃げ切れそうにない、腹をくくるしかない。

これまでいくつもの困難を乗り切ってきたのだから今回も何とかなるだろう。


レ「・・・どうしても勝負するんですか?」


小柄「そうよ、文句ある?」


レ「いや、だって何の言われもないないですし、謝ったじゃないですか」


小柄「そんなこと関係ない!早く勝負よ!それと私が勝ったらその猫頂くわね」


ニ「えー」


レンシーが説得しようにも話が通じそうにない、ニアスは怯えエモは呆れた表情である。

仕方なくヒュドラが前に出る。

それを見た小柄は笑みを浮かべた。


小柄「ツベコベ言わずかかってらっしゃい」


小柄はふんぞり返る、余程自信があるのだろう。

相手の力は分からない、ここは軽く様子を見ることにする。


ヒュ「それじゃファイアー」


唱えたファイアの魔法、火の玉が数個小柄に向かって飛んでいく。


小柄「Σ(´∀`||;)」


小柄は頭を抱えしゃがみ込んで避けたが切り株の着ぐるみの端につき少し燃え、表情が少し引き攣った。


小柄「あ、危ないじゃない!怪我したらどうするのよ!もうヽ(`Д´)ノプンスコ」


一同顔を見合わせる。

あれ?何だこれ、ただのファイアなのに凄く驚いているようだ


小柄「火が出るなんて聞いてないわよ!」


ヒュ「言ってないし、かかってこいって言ってたじゃない。どうすればいいんだよ」


小柄「私からいくわ!」


話を聞いてないぞこいつ。

小柄は石を拾い投げつけてきた。


ヒュ「や、やめ、やめろう!」


石は小粒だが、両手に持てるだけ持ち思いっきり投げるもんだから流石のヒュドラも参っている。

ガードできる魔法はあるのだが、あえて使わないことにした。

相手を逆なでては長引くし、あまり害のない相手らしいので。

ここで好機とばかりに小柄はヒュドラに向かい突進してきた。

手には何か持っているらしく、陽の光に反射した。

やばい、油断した。

俊足の小柄が驀地まっしぐらヒュドラは寸でのところで避ける事に成功し、小柄は近くの木にぶつかり倒れた。


ヒュ「ふぅ・・・自滅してくれたか。よし、今のうちに逃げるぞ!」


エ「え?うん、分かった」


後気味悪い終わり方をした。

流石のレンシーも倒れて動かなくなっている小柄を心配した。


ヒュ「放っておけ少ししたら起きるだろ」


レ「そうは言っても放ってはおけませんよ」

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