Nothing gonna stop us now(第五章完結)
上司とシンガを連れて行った警備隊の人達。
麻薬取引の黒幕はあっけなく捕まえることが出来た。
事の発端を振り返ってみると、オバケが出ると言う納骨堂を調査しに行き、そこでエモが隠し扉を発見した。
隠し扉を通れるのは限られた人のみで、簡単には見つける事ができない。行きついた先が教会の敷地にある物置部屋でしばらくすると司祭のシンガがやってきた。
シンガは麻薬取引をしようとするが、レンシー達に捕まり黒幕を引きずり出そうと利用されるのだ。
なんだかんだあって今に至る。
今回の場合はエモの隠し扉発見が大きなカギになったのだ。
想定外の出来事で、シンガはまさかそんなことがと思ったに違いない。
司教についていくエモ達。
途中でニアスの様子を見に行くが寝てたのでそのままにした。
司教の部屋に通され話をする。
偉そう外見とは違い部屋の中は質素で好感が持てた。
司教「さて、お手柄だったなレンシー」
レ「これも司教のおかげです」
司教「そう固くなるな」
とりあえず簡単な説明を。
司教とレンシーの関係はレンシーの父親と司教が親友でありその息子であるレンシーを可愛がってくれたというものである。
ちなみにレンシー父は数年前に他界している。
エ「ちょっとスッキリした」
ヒュ「俺もだ」
今迄の流れでエモはシンガを見逃すと思っていた、それをせずに確保したのが嬉しかった。
司教「色々話が聞きたい。どうやって取引について知る事ができたのだね?」
説明する一向。
それに加え今旅をしている目的も話した。
レ「笑い飛ばすかも知れないですが、この天変地異をどうにかする術は今のところありません、そこで昔話にある宝石を集めようとしています。
集める事で願い事が叶うと言われています。本当かは分かりませんが」
司教「それは新たな視点だな。私の知る限りその宝石を集めていると人物はいないよ」
教会としては些細な事でもどうにかしなければいけない事案なのである。
結局のところどうにかしようと旅立っている司祭の多くは何の手がかりもないままさ迷い歩いているだけなのだ。
少しでも、それが間違いだとしても別の角度から挑戦している事は決して無駄ではないのだ。
そこでレンシーは司教にあるお願いを申し出る。
レ「ここからそう遠くない場所に美術館があって、そこに私たちが探している宝石の欠片があるというのですが」
エモの旅立ちのきっかけとなった美術館にある宝石の欠片。
それを見る為に歩き続けてきたのだ。
ヒュドラかレンシーの提案で、そこまで行くついでに通る町とかで宝石の欠片が無いか探している。
美術館まではまだ遠い・・・はず。
司教「それなら私も知っている。確かにあそこには不思議な石があった」
エ「これが探してる石だよ。たぶん本物」
エモは懐から大きな袋を出し中から欠片を見せた。
いつにも増して欠片は光を放ち輝いていた。
司教は魅入るように凝視している。
司教「成程、これは何か力をもっていそうだな」
ヒュ「そういうこと、美術館に飾られているってことは俺たちがどうやっても手に入れる事は出来ないのよ」
司教「分かった。美術館にある欠片はお前たちに預けるよう私から伝えておこう。ちょっと待ってくれ、よし、この書状を渡せば大丈夫だろう。それにしても不思議な色をしているな」
エ「触る?」
司教「いや、やめておこう」
レ「ところで今回の件なのですが、彼らの処遇はどうなりますか?」
司教「そうだな、これは教会の沽券に係わるあってはならない事だ。しかも幹部クラスの名前がある。
神聖であり公正である為に厳格に処罰されるだろう」
レンシーの望む答えが聞け一安心した。
司教に任せておけば問題はない。
司教「レンシー、君は今の地位に満足しているかね?君ほどの能力があれば幹部候補に名前を連ねる事も容易だろう」
レ「今のままで満足しています。魅力的な話ではありますが、私には過ぎたることです」
エ「勿体無いね」
レ「いいんです。力を持ってしまうと人は変わってしまうものですから」
司教「君はお父さんにそっくりだな。いつでも君の席は確保するつもりだ。気が変わったら言ってくれたまへ」
レ「はい」
強力な後ろ盾を手に入れたレンシー達。
この先の憂いも少なくなり安心して美術館を目指すことができる、有り難いことだ。
司教に礼を言い教会を後にする。
エモ「とりあえずさ、おなか減ったね」
ヒュ「そうだな。展開が急過ぎて忘れてたけど」
レ「それじゃ食堂へ行きますか」
エ「今日はいっぱい食べよう。臨時収入もあったし」
教会から心ばかりの資金の提供を受けていた。
エ「あれ?何か忘れてない?」
ヒュ「ん?気のせいだよ。さっさと食堂へ行こう」
レ「そうですね。行きましょう」
その頃忘れ去られていたニアスは猫と一緒にまだ寝ていた。
ニアスが目覚めた頃には日が沈み今何処にいるのか分からない状況でボーっとしていた。
「そういえば」とエモがニアスの事を思い出したのは食事も終わり近くの宿へ帰る時だった。
急いでニアスを迎えに行き何事も無かったと伝え連れて帰った。
その後一行はしばし語らい疲れ果て深い眠りについた。




