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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第三章
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Beauty Blood Monstar その4


もう一度狙いを定め棍棒を投げつける。

男は動じず回りながら来る棍棒を掴んだ。


男「小賢しいことをしやがって!」


注意を引句ことが出来た、成功だ。

レンシーは棍棒を投げだけではない、両手には石を持っていた。

分かりますか?もちろん投げる為にね。

片手で握れる程度の大きさの石を思いっきり投げた。

落ちている物も何でも武器になるのだ。

怯んだ男はエモを押さえていた力を緩めた。

待ってましたとエモはありったけの力で手を退かすとゴロゴロと転がり脱出し、ついでに男の脛を蹴った。

あ!と言う男は辺りを見回し、自分の置かれた状況を理解する。

ヒュドラの持つ杖は天を指し、曇り空の中から雷鳴が轟く。

杖を振りかざし、その先にいる男を捉える。


一瞬だった。

大きな音が辺りに響くと男はゆっくり膝をつき倒れた。

ヒュドラはそれを見届けると力を使い切ったようで意識朦朧としながら落ちてくる。


レンシー「やったな、って、えーー」


レンシーはまた走った。落下しそうな場所には柵があり先が鋭く尖っている。

このまま落ちてしまえば・・・。

間に合わない、畜生、どうしたらいい。

石を投げて少しでも落下位置をどうにかするか、いや当たらなかった時はどうしようもない。

エモは転がり横を向き倒れている。

まずい、このままじゃ。

石を投げて落下位置を変えてやる!


レ「当たってくれよ!えい」


しかし投げた石は無情にもヒュドラの横をすり抜けてしまった。

エモはその瞬間を見ていた。

ヒュドラが笑っていたのを。

レンシーは青ざめていた。もう駄目だ、ヒュドラは死んでしまう。


レ「あああああああああーーーー!!」


悲痛な叫びが響く。

どう足掻いても無力な時がある、それでも最後まで抵抗しなければ後悔するだけだ。

何もかも判断ミスだったのだ。先を読み行動していればどうにかなったかもしれないと。

色々なことが頭の中を埋めていた。


ヒュ「あれ?びっくりした?」


ヒュドラは柵に到達する前に空中に留まっていた。


ヒュ「やだなぁ、俺が魔法使って気絶するわけないでしょ、少し驚かせたかっただけだよ」


レンシーは呆然と立ち尽くし膝から崩れ落ちた。

呆然としていた。助かったのか?

ヒュドラは目の前に降り立ちため息一つ、そして仰向けになり目を閉じた。


ヒュ「疲れた、久しぶりに・・・」


レ「ヒュドラ、あなたって人は・・・」


拳に力が入る、そして脇腹に一発入れた。


ヒュ「お、おい、やめ、やめて・・・」


レ「あ、エモ大丈夫ですか?」


二人が戯れているとゆっくり歩いてきたエモ、その場に座り込む。

ダメージは大きいが、レンシーのヒール(回復魔法)である程度は治療できる。

何にせよ無事で良かった、レンシーも力を抜き座り込んだ。


ヒュ「な、なぁ、俺はもう駄目かもしれない。脇腹をやられてしまった。・・・最後にお父さんと呼んでくれ・・・」


エモ「・・・お父さん・・・」


レ「あのさぁ、こういう時にやめませんか?」


呆れ顔のレンシー、ヒュドラとエモは冗談が言える状態のようだ。

それはそうと、雷を受けた男は意識を失っていた。

近づくと軽く焦げていたが息はしていたので死んではいなかった。

その姿を見たエモは戦意消失している、この状態で更に攻撃を加えれば死んでしまう。

男からは宝石を取り上げる事ができたし、これ以上事件は起こらないだろう。

レンシーは二人にこの場に留まらせると私は教会へと行ってしまった。

エモは改めて宝石を手に取る。

これも前に手に入れた物とよく似ていた。


ヒュ「持ってるもの出してみろよ」


言われるまま袋の中の宝石の欠片を出す。

するとどうだろう、共鳴するように二つの宝石の欠片は光を放っている。


エ「なんだろう、この光は」


ヒュ「きっと本物なんだろうな、その宝石は。そうでなければこんな反応しないだろう」


光は数秒経つと消えた。

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