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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第三章
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Beauty Blood Monstar その3

ヒュドラの考えはこのままこちらへ注目させているうちに二人が宝石を奪ってくれることだ。

接近戦ではどうやっても勝てない。

このままうまくいけばいいのだが。


男「まぁ関係ないけどね」


その場でしゃがみ込むと大地を蹴りヒュドラのいる場所まで到達した。

ヒュドラはここまで来れるとは思っていなかったので動揺したが、更に上空まで飛んだ。

男の拳は空を切りそのまま落下していく。

冷や汗がでた。もうこれ以上上昇することはできなかった。

エモはこれを勝機と見たのか槍を投げる構えをとっていた。

男が着地する前に槍を当て落とす、少なくとも打撃よりは効果あるだろう。


エモ「いけぇぇぇ~~」


殺気を感じた男は落ちたまま振り向き投げられた槍を掴んだ。

何だと?まさかそんな・・・。

掴んだ槍を男は向きを変えエモに向けて投げつける。

勢いよく飛んでくる槍、エモは物ともせず走り出す。

自分自身の武器でやられるわけにはいかない。

なんとか近くまで行き着地する前にどうにかしたい。

槍を投げた反動で態勢が不安定な男はまだ気づいていなかった。

レンシーは先を読み棍棒をブーメランのように回転させながら投げていた。

それに加えヒュドラも男の目の前でライトを唱え目くらましをした。

男は面食らって、しかも棍棒がヒットし背中から地面に落ちた。


レ「やったぞ」


エモは投げ返された槍をサラッと避けていて落ちた男の元へ走っていく。


エ「よし、これだな!とったどー!」


男から宝石を奪うとヒュドラとレンシーに掲げて見せた。


ヒュ「やったな、これで・・・おい後ろ!」


お約束の光景、油断しているエモの背後で男が頭を抱えゆっくり立ち上がった。

と思ったら足が変な方向に曲がっていて立ち上がる事が出来なかった。

ほっとしたのも束の間エモは男に足を掴まれ転ばされた。


男「コケにしやがって、足が折れてもお前を殺すくらい簡単なもんだ」


男は片手でエモの首を押さえつけた。


エ「く、苦しい・・・」


宝石を失い力を失ったかに思えたが、宝石を持っているエモに触れているので宝石による力の増幅は持続されている。

どうにか抜け出そうともがく。

力比べでは男に勝てそうにない。そして意識が薄れゆくのを感じた。


人は時として無力だ。

絶体絶命の時でさえどうにかなると考えている。

誰かが助けてくれて自分は助かるなんて思っている。

今は近くに仲間がいる、きっと助けてくれるに違いない。

早く、この状況から助かりたい、エモは無意識に心の中で思っている。

時が残酷に過ぎ行く場合、たとえ近くに仲間がいたとしてもどうにもならない場合がある。

判断ミスが死に至らしめることを知った方がいい。

ヒュドラはエモの危うさを知っていた。

いつも詰めが甘く冷静さを欠いている。

今回もそれと同じ、宝石を手に入れればそこで終わりという訳ではない。

まだ戦いは続いていた。

戦意喪失させるまで油断は出来ない、エモはまだ知らない、対人経験が殆どないからだ。


ヒュドラ「レンシー!」


ヒュドラは空を見上げそして腕を使いで支持を出す。

レンシーは思い出したように頷いた。


長年一緒に旅をしてきた仲間だからこそ出来る所業。

この状況を打破する為の策だ。

どうにかしてエモと男を離せばいいだけだ。

ヒュドラは魔法を唱える為に集中し始めた。

レンシーは落ちてきた棍棒を拾うと男目がけて走り出した。


2018.07.25 誤字修正

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