表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
失われた宝石  作者: 田貫うどん
第二章
19/128

宝石の真偽 その4

エモ「教会ってさ、分かりやすい場所にあるよね」


レンシー「そりゃ教会ですからね、何かあれば教会に行けと誰でも教わりますし、何でも屋なんですよ」


ヒュドラ「理由になってないが、綺麗すぎて町の景観に違和感があり過ぎるんだよな」


レ「それは昔の教会ですよ、少し前から作られている教会は景観に配慮して作られてますので」


エ「見つけにくくなったね」


レ「いいえ、そこら中に看板があるので誰でも分かりますよ」


確かにこれでもかと言う程看板が存在している。迷子になりやすい人でも安心ですね。

教会に着くと早速橋が壊れていたことを報告をする。


イエローレモンの司祭(以下:司祭Y)「ありがとうございます、情報はもう入ってきてますよ。近いうちに直る予定です」


ヒュ「年に何度も壊れてるんだろ?何で頑丈なの作らないんだ?」


司祭Y「それには色々事情がありましてね・・・金の問題なんですよ」


エ「どこも資金難だな」


レ「大体の教会はそうですよ。何でも屋ですがお金が無いと何もできないんですよ」


司祭Y「頑丈なのを作るよりもその都度作った方が安上がり、でも本当は頑丈なのを作りたいですよ」


教会への報告も終わり、宝石について何か知っている事を聞く。ついでに宝石商人の事も。

しかし情報を得る事は出来なかった。やはり酒場で情報を集めるのが一番なのかもしれない。


エ「それじゃまた来るね」


司祭Y「良い旅を」


レ「またって、教会は宿屋じゃないんですからね、分かってますか?」


旅にはお金が必要だ。少しでも節約するには使えるものは何でも使わないと後々辛くなる。

今は徒歩で町から町へ移動しているが、これが馬車やテレポートセンター(魔法力により提携している町同士の移動が一瞬で可能になる場所)を使うようになれば一気に無くなるだろう。

幸いここには司祭の端くれであるレンシーが居るから最大限使わないと損なのだ(事情があれば誰でも教会に泊まることが出来る)。

とはいうものの実際にお金に困っているわけではない、十二分に持っている。

でもお金を出来るだけ使いたくないのは本能と言うべきか。


ヒュ「酒場に行きますかね」


イエローレモン町は商人の町と言われている。

国中のあらゆる物が揃うと言われているが、都市部に比べれば微々たるものだ。

それでもこの地方では重宝されている。

モスグリーン町(一つ前の町)は大きな工場があるとはいえ、一般人や旅人が訪れない過疎地で、この町に来る人は殆どいないから橋が壊れていた件は知られていなかった。

とりあえず今回の目的は宝石商人を探すことだ。


エ「出発する前にさ、レンシーが知り合いなら知ってるかもって言ってたじゃん。その人はどこにいるの?」


レ「それはこの町の司祭なのですが、別の司祭に変わってましたね。残念です」


本当に残念そうにうつむいた。

情報集めが長引けばヒュドラとエモが愚図ることは分かっている。

早めに何か情報を!情報を!



この町に酒場は沢山あった。

端から探そうとしても何かしら注文しないと情報など得られないので長期戦になるだろう。

沢山あるということはそれだけ多く情報が集められるのだ、宝石商人以外のものも。


エ「宝石商人ってどこにいるか知らない?」


客A「お、姉ちゃん可愛いね。そうだな、それならこの野菜買ってくれたら教えるよ」


ヒュ「生憎お金持ってないんですよ、何か知ってたら教えてください」


客A「何だ、男がいるのか、そんなの知らん、あっちへ行け」


酒場には商人も多い、こうして何かを売りつける人がいるので注意をしたい。

ただ物々交換として情報を得られる事もあるので考えなくてはいけない。


客B「その情報ならこれを買ってくれれば教える、悪い商品じゃないぞ」


レ「エモ、ちょっと待ってください。その像は要らないでしょ、返しなさい」


エ「だってこれレンシーに似てるじゃん」


ヒュ「似てる似てる。気持ち悪いわー」


レ「必需品ならともかく、そういった物は改宗の余地ありとして教会報告行きですよ」


客B「え?あんた司祭さん?はは、冗談ですよ、これはこけしです」


エ「情報ください」


客B「え?そうだな、その宝石なら・・・」




結局大した情報は得られなかった。

夜も遅く、そろそろ宿屋を探して明日また情報集めましょうとレンシー。

この町には宿屋は沢山あるので泊まる所はすぐ確保できた。

受付を済ましちょっと質問してみた。


ヒュ「ところでおばさんは宝石商人について何か知らない?」


宿屋のおばさん「宝石商人?ああ、その人ならうちに泊まっているよ」


エモ・レンシー「なんだってーー!」

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ