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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第十一章
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HOLOGRAM ROSE その4

レ「ところでこの欠片ですが・・・」


主人「そうですね、あなた方に差し上げます。色々とお世話になりましたし、まだ庭の石像が悪さをしていたなんて半信半疑ですけど。

私もこの欠片を見たら分かりました。特別な力があるものだと」


執事「さすがです」


いちいちイライラさせる執事である。

が、ようやく欠片を手に入れることができた。


レ「ありがとうございます」


ヒュ「これで大体集まったんじゃないか」


エ「そうかな、ちょっと組み合わせてみようか」


二「簡単にはくっつかないよ?」


ルリ姫「そういう時はこれです、チャララチャッチャチャー、超強力ボンドー!」


執事「流石姫様」


ルリ姫が取り出したのはよ良くくっつくと巷で話題の接着剤だ。

ほら、こんな風に簡単でしょ?と崩れた石像の欠片を持ってきてつなぎ合わせた。

つなぎ目の目立たない高性能な接着剤、ルリ姫の主人(父親)の所で作っている製品らしい。

手広いなぁ。

パズルが得意だと声高々に言うニアスに欠片を託し、しばし歓談の時間ができた。

酒を振舞われ、少しくらいならとヒュドラ。

主人は執事たちとは違い常識人であり色々な情報を交換することができた。

他愛もない話から事業の話、執事と姫についてもため息をつきながら話をしているのを見ると他人事ではないような気がするレンシーであった。

ルリ姫は前に捕まえたウサギを持ってきてニアスの近くでなでていた。

それを見ながら主人は人の痛みを分かってくれる人になって欲しいと思っているようで、それは自ずと気づくだろうとヒュドラは諭した。

今後の行き先はまだ決まっていないが、有難いことに次の町へのテレポートチケットを貰えることになった。

たいしたことはしていないのにやたら感謝されているのだ。




ヒュ「やっぱりこの執事頭がおかしい」


執事「なにをおっしゃるウサギさん」


と、酒も入り分けわからなくなって互いに罵倒していた時、ニアスが組み立てていた欠片が完成した。

宝石の欠片は一つ一つは小さい、一つに纏めてみると不気味な光を反射したいびつな塊になっていた。

これは合っているのか?


レ「流石にこれは違いますね」


エ「確かにバラバラだったものが一つになったけどさ、どうみてもこの接着は違ってるでしょ?」


二「えー、この方が可愛いじゃん」


グラディエーターが持っているような鉄球の如く、とげとげな球体になっていた。

何処をどうくっつけたらこんな形になるのだろうか。


ヒュ「おい!琥珀じゃねーんだから真ん中にカニは入れちゃダメだろ!」


半分固定されたカニが琥珀の中の化石みたいになっていた。


ニ「強そう」


根本的に何かが抜けているニアスに任せた方が悪いのか、それとも。



レ「復元は私がやりますよ」


ヒュ「そうしてくれ」


接着剤を溶かす特殊な溶液の中にニアスが作った何かを入れカニも取り出した。


執事「これは人体には影響ありませんので安心してください」


数分後、途中まで復元できた欠片を見つめる一同。

思っていた以上に完成品に近かった。見た事無いけど。

そもそもどんな形をしていたのか不明で、皆の思っている宝石は球体なのかそれともいびつなのか、どこか突出しているのか。

ニアスの作ったものがあながち間違ってはいないのではないのか?


と、レンシーの組み立ての様子を見ていたヒュドラは胸の痛みを感じた。

誰にも悟られないよう胸を押さえ少し下がった。

痛みはまだ続き額には汗が浮き出した。

これくらいどうでもないと思っていたが、耐えることはできず倒れこんでしまった。


レ「ヒュドラ!?」


気づいたレンシーは声をあげ、皆が注目した。

声を掛けても反応はなくどうしたらいいか分からない。


執事「これは一大事、ベッドがある部屋へ運びましょう。お手伝いください。医者の手配をします」


この屋敷にはこの執事以外にも従事者はいるので各々協力した。

急な事で動揺するエモとニアス。

大丈夫ですよとレンシーは二人に言いヒュドラの状態を観察し、後程到着するだろう医者の助けになるような行動をとっている。

ベッドに寝かせ汗をぬぐった。


レ「体だけは丈夫なんですがね、どうしたんでしょうか」


その後医者が到着し様子を見たが原因は分からなかった。

目が覚めるのを待とうと、この日は屋敷に滞在することに。

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