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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第十一章
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Somewhere Wonderful その5

二「あーダメだよおしっこしちゃ!」


狼がエモに似ている像にやってしまった。


ヒュ「水も滴るいい女」


エ「おいニアス、狼をちゃんとしつけろ!レンシーもだ!」


レ「え?私はヒュドラの飼い主ではありませんよ?」


と、庭で騒々しく話していると城の入口からルリ姫が走ってきた。


ルリ姫(以下:姫)「もう皆さん遅いですよ!ヽ(`Д´)ノプンスコ」


見るからに不機嫌そうな姫、確かにここに来るまで無駄に時間がかかってしまった。


姫「いつまで待たせるつもりですか?折角宝石の欠片を見つけてお知らせしたというのに一向に来る気配が無くて、逆に心配してしまったでしょ」


ヒュ「なんか、すみません・・・」


姫「まぁ、無事で良かったわ。疲れたでしょ、早く中へ行きましょ」


言われるがまま姫についていく。

確かに色々と疲れていた。

何に疲れていたというと、なんでもない日々にだった。

何かに熱中している時は時間が早く過ぎ、そうでない時は苦痛を感じる程である。

暇な方が楽だという人は幸せな人だろうか、忙しい時の方が他の事を無駄に考える必要がないので幸せかもしれない。

ぼんやりと姫の後姿を見ていると新たな始まりがあるのだろうと期待する。

期待とは?

不安の方が大きかったりする。

先の見えない道、本当にこの道で合っているのか分からない。

うーむ。


長い通路の先にある城の入口に着くまで皆無言だった。

そして扉の前までくると姫が振り向き、


「こちらへどうぞ。


お・も・て・な・しm9(・∀・)ビシッ!!」


無言の時が流れる。

なんとなく嫌な雰囲気を醸し出している。


レ「・・・ははっ・・・」


そんな間なんてお構いなしにルリ姫は「ささ、こちらへ」と言うのであった。

玄関では執事が待ち構えていた。


執事「お久しぶりです皆様、ご機嫌麗しゅうございます」


普通なら姫よりも執事の方が先に出てこなければいけないだろうが、なんにでも突っ走る姫にはついていけなかったのだろう。

少しやつれている執事を見るに、城に戻った姫の相手は相当な苦労をしているのだと推測できた。

とりあえずは応接室まで案内され話を聞く準備が整った。


レ「早速ですけど、宝石の欠片を見つけたというのは・・・?」


執事「宝石の欠片ですね、姫様が見つけたのですが、おそらく貴方達が探しているものだと思われます」


ヒュ「ん?ってことは欠片じゃないかもしれないってことか?」


執事「その通りです」


エ「詳しく教えて!」


執事「実は私は確認していないのですが・・・」


ヒュ「見てないのかよ!ああ、それは偽物だ。帰ろうぜ」


レ「まぁまぁ、折角ここまで来たのですから」


執事「詳しいことは夜になってから実際に見てもらえればと思います」


ヒュ「見たことないのに見ろと?矛盾してないか?」


なんだか煮え切らない気持ちだが、夜を待つことにした。

姫のもてなしはそれは大層なもので久しぶりに食べるものや、初めて見るものが沢山あった。

少し申し訳ないと執事に話したら「姫様はご友人が少ないもので」と言った。

ま、まぁそうだろうなと。

食事中、姫に詳しいことを聞いてみた。


姫「皆さんは庭にある像をご覧になりましたでしょ?


ヒュ「ああ、あの悪趣味のな」


レ「こ、こら、口を謹みなさい」


姫「いいですよ、本当の事ですから。私も少し気味が悪いんです」


エ「その像がどうかしたの?」


姫「実は、ここにある一つの像が夜な夜な動き回っているのです」


一同「な、なんだってー!?」


執事「詳しいことは私から」


それはルリ姫が城に戻ってからのこと、町に得体の知れない石像が徘徊しているのを町民が発見したことから始まる。


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