Somewhere Wonderful その2
レ「前に滞在したブルーランドっていう港町にアイドルがいたじゃないですか」
ヒュ「ああ、ルリ姫様か・・・ってエモ、あからさまに嫌な顔するな」
エ「いい思い出が無い」
以前ルリ姫にキスされてカエルにされてしまったエモ・・・詳しいことは第八章参照を。
厄介な話でもあるのかと警戒するエモであった。
レ「あの時に宝石の欠片について何かあったら教えてくれるように執事さんに頼んでおいたのです」
ヒュ「レンシーも隅に置けませんな、フヒヒ」
エ「んなことどうでもいいわ。それで何か分かったの?」
レ「ちょっと待ってくださいね」
ニアスに鳩を押さえてもらいレンシーは伝書鳩の足首についていた手紙を外した。
レ「それでは読みますね、お・も・て・な・し(あの振りをしながら)」
ヒュ「おい、真面目に読めよ」
レ「いや、だってここに書いてあるんですから」
エ「いらない書き出しは読まなくてよろしい、しかも古いネタだし!」
ヒュ「俺たちの戦いはまだ始まったばかりだ!」
二「もう終盤だけどね」
エ「・・・」
レ「改めて読みますね、
やっほー。私よ。
わからない?なんでよ!ルリ姫よ!自分で姫っていうのはアレかもしれないけれど。
そんなことより貴方達が探している宝石の欠片って奴?
あれ見つけちゃったみたいですの。
詳しいことは私のところまで来てからってことでよろしくね。
それじゃ待ってますわよ」
ルリ姫の真似をしながらレンシーは読み終えた。
少し誇張した部分があったが、ウケていないので少々不満のあるレンシーであった。
話の内容を聞いたヒュドラは少し考えていたが、
ヒュ「本当かよ!嘘くせえ!」
と一蹴するのである。
エモは信じられないといった様子だったが、何か月も進展がない藁をもすがる思いだったので有難いと頷いた。
レ「どうします?行ってみますか?」
エ「行ってみようよ」
ヒュ「マジで?」
レ「もう数か月も情報が無いんですよ。折角の情報無視できませんよね。信用できるかは分かりませんけれど、こうして手紙をよこしたのなら何かしらの確信があったからでしょう」
ルリ姫に宝石の欠片が本物であるかなんて解りはしないだろう。
しかし貴重な仲間?からの情報である、無下にすることはできない。
それに手紙の最後にはルリ姫の署名と一緒に執事の判が押してある。
信用はしていいかもしれない。
二「行こうよ。少し環境も変えたいし」
ヒュ「うーむ。まぁそうだな。行ってみるか」
エ「それで、そのルリ姫が居る場所ってどこにあるの?」
レ「ちょっと待ってくださいね。えーと」
地図を開き場所を探すレンシーだった。
皆も覗き込みレンシーの指を追う。
レ「あ、ありました。あ・・・なるほど・・・」
レンシーの濁す言葉に察しがついたヒュドラ。
ここから遠いのは間違いなさそうだ。
遠いということは時間がかかるし面倒である。
後回しにしてもいいのではないだろうか。
ところでなんでこの鳩は俺たちの居場所を特定できたのだろうか。
においでも追ってきたのか?そんなはずはない、だって鳩だぜ?
特殊能力でもあるのか、それともこいつが宝石の欠片を持っているとか?
そんなことを考えていたエモであったが、伝書鳩の能力は人が思うよりも高性能であり、正確でもあった。
目的の相手の持ち物があれば追跡する魔法がある、予め執事に渡しておいた物をたどりやってきたのだ。
前章でその魔法を使って宝石の欠片を追跡すればいいと思うが、相手が特定できない場合にはもちのろん無意味である。
レ「かなり遠いみたですね・・・」
ヒュ「そうだな。今来た道を戻るようになるな。というか、俺たち住んでいた町よりも遠いってどういうことだよ」
遠い場所、エモとヒュドラが住んでいた町から今いるこの場所と同じ距離以上離れている町にルリ姫の住み家がある。
ということは今までの旅路をもう2度歩いていかなければいけあい場所にあるのだ。
徒歩で行くのなら休み無しで一か月はかかりそうだ。
エ「ここから遠いけど、確かめないと先には進めないよね。でもちょっと距離が・・・」
ヒュ「ルリ姫無視して先を進むか、それとも来た道を戻りルリ姫の元へ行くかだな」
無視できるわけはない、現状では情報は何もないのだから。




