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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第十章
112/128

月下麗人 その2

総合的に考えてシフトの入れ替えの合間を狙った身内の犯行だろうと結論づけた。

侵入者を見たものは居なかったので外部犯だと考えられない。

鍵はあらかじめ手に入れて複製しただろうと。

しかしながら鍵はいつも館長が持ち歩いており紛失したことはないというが、近づいた時や休憩した時に型をとられた可能性がある。

ジャラジャラと音を立てている鍵の束の中から一つだけなくなったとしてもすぐには分からない。

ピッキングかもしれない、頑丈そうな錠前は実は簡単な作りをしているようだ。

そう考えると誰にでも犯行は可能である。



館長「お客様には別の所にあると誤魔化してはいるのですが、町ではもう盗まれてしまっていると噂されてまして、なんとも肩身の狭い思いをしてます」


ヒュ「だろうな。ここの警備員の中でおかしな行動とってる奴はいないか?例えば言動が変わってしまったとか」


館長「これといっては・・・」


レ「余程の意志の持ち主か、もしかしたら宝石自体が偽物なのかもしれませんね」


不安そうな館長、宝石の欠片が人を狂わせたり悪さをさせたりするのはエモ達が実際身をもって体験しているからで、この事実を知らない者からすれば意味の分からないことだろう。

宝石を手にした者はおかしな行動を起こす、例外はエモでありヒュドラである、犯人もその一人かもしれない。

色々な変化が起こるはずの宝石を手にし、今までと違った言動をするのであればそいつが犯人の可能性が高い。

しかし宝石が偽物だとしたら、いや、絵本の中にまで登場した美術館とその宝石である、偽物とは思えない。

手に入れたあとすぐに誰にも探知されない箱とか魔法をかければ移動させることは可能だろう。詳しい事は知らないが。


不本意だが、宝石の欠片を手に入れるためには犯人探しをしなければいけないらしい。

とりあえず館長に新人の警備員をリストアップしてもらい素行調査をすることになった。



ニ「まさか盗まれているとは」


ヒュ「ニアスの猫に追跡させようか」


レ「それはいい考えですね」


ニ「え?無理じゃない?」


ヒュ「なんとか考えてくれよ、あと館長しか鍵持ってないんだろ?怪しくなかったか?」


レ「館長はその日の夜は自宅でしたから犯人じゃないですよ。でも警備員と結託してたらわかりませんけど」


エ「腰低かったから違うと思うよ」


ヒュ「それはどうだかな」


レ「ところで新人が三人いるということで私たちも三つに分かれて調査しましょう」


ヒュ「よし、俺、レンシー、エモとニアスで別れよう」


エ「担当は誰にする?」


ニ「じゃんけんで決めよう」


さっさと決めて行動に移る。

ヒュドラはとりあえず飯を食べると言って食堂を探しに行ってしまった。

長丁場になるだろうと思いレンシーもついていく。

おなか減ったよねとエモとニアスも後に続いた。


食事も終わり、今度こそ行動に移る。

ヒュドラは辺りを見回し宿屋を見つけると入って行ってしまった。

それを見たエモが駆け寄り何やってんだと怒鳴りつけた。


ヒュ「おいおい、これ見てみろよ、俺の担当ここの宿に泊まってるってあるだろ」


エ「あ、ごめんちゃい」


ヒュ「ほら、行った行った、頑張ってこいよ」


エモはとぼとぼとニアスの元へ戻る。

気を取り直して調査開始だ。

エモ達の対象は今後Eと表記する。

ヒュドラの対象はHでレンシーの対象はL。キャラクターの頭文字である。


追跡には猫は使えないので狼ならなんとか出来そうだ、子供だがどうにかなるだろう。

エモは館長から展示してあった時に宝石の欠片を保護するための使っていた小さな敷物を預かっていた。

これの匂いを頼りにしていけば犯人は分かるだろうと。

早速ニアスに渡して狼に匂いを嗅がさせた。

やったことのないことで狼は戸惑っていたが、何かを感じ取ったのか歩き出した。


ニ「ついていこう」


エ「そだねー」



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