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失われた宝石  作者: 田貫うどん
第十章
111/128

月下麗人 その1

子供の狼を連れ一行は進む。

と行きたいのだが、夜明け前から色々あったので疲れが襲ってくる。


ヒュドラ(以下:ヒュ)「俺は大丈夫だけどさ、色々あって疲れてるでしょ、今から出ても山道下れそうにないからちゃんと準備しようぜ」


レンシー(以下:レ)「そうですね、怪我もしてますからそれは必要です」


ヒュ「そういうことなのでもう一日お世話になります」


ヒュドラは振り返り司祭を見た。


司祭「もちろん、準備は大切だからね」


ということで、村にもう一日お世話になりそれから出発することにした。

この村でのやるべきことは終わり、美術館を目指すことが次の目標だ。

美術館には宝石の欠片が飾られているという、それをゲットするために行くのだ。

展示されている物は簡単に手に入れられないと思いきや、これについては第五章で貰った教会の偉い人である司教の書状を渡せば貰えるだろう。

だが実際には・・・すんなりいくとは限らない。


美術館はすぐ目の前にある、意気揚々と歩みを進めることにしよう。

村を出たエモ達は山道を下り美術館のある町へ到着した。

思っていたよりも小さく、こんなところに?と思うばかりであった。

早速館長の話を聞きに中へ入っていく。


ヒュ「ちょっと、着いて早々目的を果たすってどうなの?」


レ「何か問題でも?」


ヒュ「大ありだよ、飯が先でしょ」


レ「そんなこと聞いたことありませんけど」


駄々っ子なヒュドラをあしらうレンシー、ニアスは相変わらず見てるだけ。

エモは絵本で宝石の事を知り、その欠片がこの美術館にある事を知ったのだ、もう無我夢中な心境でヒュドラを蹴っ飛ばした。


エモ(以下:エ)「行くよっ」


ヒュ「あ、はい・・・」


受付の人に事情を話し館長を呼び出してもらう、数分後に現れにこやかな笑顔を振りまいた。


館長「やぁよく来たね、話は聞いてるよ、さぁこちらへ」


館長は一通り展示品を説明すると応接室へ向かった。

ただついていくだけの一向、宝石の欠片は・・・?

ソファーに座りエモ達が長椅子に座るのを見ると先程までの笑顔はどこへやら、暗い顔をし俯いた。


館長「・・・」


エ「あの、欠片はどこにあるんです?」


館長「・・・実は・・・数日前に盗まれてしまったのだよ・・・」


ニアス(以下:ニ)「な、なんだってぇ~~!?」


ここまで来て思いもよらぬ足止め、呆然とするなかヒュドラは問い質す。


ヒュ「渡したくないからそんなこと言ってるの?」


館長「と、とんでもない、本当です!」


レ「これは困りましたね、ところでその盗んだ犯人に心当たりあります?」


館長「いやはやそれは・・・思い当たるといえば・・・」


館長はここ最近の近辺の様子を話し出した。

別の町から流れ着いた盗賊が町で悪さをしているというのだ。

窃盗はもちろん、町人に危害を加え怪我をさせてもいる。

その為美術館では警備員を多く雇い、展示品を守っていたという。

何故宝石を狙われたのかは知らないというが、ここに宝石が展示してあるのはどこの誰もが知っていることで一獲千金を目論んだ盗賊団が目をつけたのだろう。

しかし実際に無くなったのに気付いたのは盗まれた後の朝、館長が美術館内を見て回っていた時である。

美術館を襲ってきて強奪されたという訳ではないらしい。


館長「昼間は警備員もいるし、訪れるお客さんもいますので無くなっていれば分かるはずです」


レ「そうなると、夜に忍び込まれて盗まれた可能性がありますね」


館長「館内は24時間体制で見回りしてますがそのような報告がありませんでした」


ヒュ「これまでの話を聞くと、警備してた人も怪しくなるな。盗賊と繋がってるかもな」


館長「その日の警備は急募した警備員が含まれてましたね」


レ「怪しいですね」


館長「ですが展示されてるケースには鍵が掛かってまして警備員は鍵を持ってませんでした」


ヒュ「それじゃ無実だな」


エ「そうとも限らないんじゃない?どこかで鍵を手に入れてたとかあるかも」


ヒュ「お、そうだな。犯人かもな」


レ「ヒュドラは単細胞ですね」


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