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第四話(quattro)
「一人目の脱落者が出た。そして、最初の勝者は『傲慢』だ!」
ここは『無勝無敗の地』。神々が集まり、話し合う場所。
お互いの姿が見えなくなっており、かつそれぞれが持つ能力も使えない状態になっている。
いまそこに悪魔達と神が集まっていた。
「さて、改めてルールを説明しよう」
神は淡々と悪魔達に告げる。
「7人の悪魔が最強の罪を決めるため、殺し合う。そして勝者には願いを一つ叶えよう」
悪魔達は一斉に視線を神へと向ける。
「その願いはなんでもいいのか?」
1人の悪魔が神に問う。
「ああ、なんでも」
その言葉でその場の雰囲気がガラリと変わる。
当たり前だ。
悪魔達の罪はそれぞれの欲。
どの人間よりも叶えたい、卑しい願いがあったのだからこそ、悪魔と化したのだから…。
それゆえ、神もこのような条件を出すのだ。
「他に質問は?」
神は悪魔達を見わたす。
だが、これ以上神に問う者はいなかった。
「用は勝てばいいんだろ?」
そう、勝てばいい話。
余計な『設定』は必要ない。
自分の悪魔としての能力を生かし、頂点へと登り詰めるのは果たしてーーー
「残るは6人!闇のゲームの始まりだぁ!」