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第壱話(uno)
いつもの月曜日。
ここはとある高校のとある教室。
そこに集まりし人間達。
それはそう突然だった、僕の頭の流れた言葉。
『願いを叶えたければこの世界にいる七人の悪魔を殺せ』
と。
僕の名前は萩原秋広。
ごく普通の学校に通うごく普通の高校生。
ただ一つ違うのは特別な能力を持っているということだけ。
でもそれは僕だけの力だったはずーーー。
その瞬間僕は悟った。
この力は自分だけのものだと思っていた。だが…
すぐ周りを見渡す。
すると動揺している人間が一人。
僕は目を疑った。
彼は僕の最愛の友、津村拓人だったから…
僕は知る。
彼も僕と同じ罪を背負いし、悪魔なんだと。
そして、神の言うとおり、彼と戦わなければならないのだろうか?