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死ぬまで君を愛してる  作者: 白唯奏


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5/8

指輪

 指輪の宝石はいつの間にか青くなっていた。それはアリスと出会った頃にみた瞳の色と同じだった。

窓の近くに行って太陽に照らしてみたり、授業中には教室の蛍光灯にあててみたりした。

「その指輪って彼氏から?あれ?でも、かえでって男嫌いじゃなかったっけ?」

「いや、彼氏というか…そう。友達から!」

昨日初めて会ったけど、友達だよね…? うん。きっと、友達友達。

「へぇ。私以外にも友達いたんだ」

綾音が感心というより、馬鹿にした感じて言ってきた。

「あっ、バカにしたなー!私だって友達の一人や二人ぐらいいますー」

「はいはい、そういうことにしてあげる。っと、そうだった。今日委員長会あるから一緒に帰れないから先帰ってて」

「えー」

「それと忘れてるんだろうけど、折りたたみ傘は?」

あ。そういえば、現実に戻ったときに私の鞄はあったけど、綾音から借りた折りたたみ傘は落ちてなかった。まさか…。

「アリスのところかも…」

「え?」

「取ってくる!また明日ね、綾音!」

机に掛けた鞄をひったくるように取って、私は校舎を飛び出した。

「あの路地裏にある水たまりから行けたんだから、今日もあるよね」

とかつぶやきながら路地裏に入った。

「え」

水たまりがなくなっていた。

「えぇぇえ!ちょっと、どうやっていけばいいの、これ…」

はあ。アリスのばか…。

「もう帰るからねー」

わざと大きな声で言っても、水たまりどころか何一つ変わらない。静まり返った路地裏が気味悪く感じて慌てて引き返した。

綾音への言い訳は後で考えよ。それか新しいの買って謝ろうかな…。


 結局、雑貨店に寄って家に帰った。

鞄を放り投げて、ベッドにダイブした。

「はぁ」

指輪を手の上で転がしたり、宝石に触れてみたりしたが、何も起こらない。

「あっ」

手から指輪が滑り落ちた。キャッチしようとしたが、指輪は指先をすり抜けて唇に触れた。

瞬間、淡い光が私を包みこんだ。

「ちょ、ちょっと待って!」

床に放り投げた鞄を慌てて抱え込む。

_一瞬にして世界が変わった。

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