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最終話 余命あと、少し。
午後10時 - 家に帰る
家に帰ると、母親が夕食を作っていた。
結衣はその匂いをかいで、少しだけお腹が鳴った。
母親は心配そうに結衣を見つめたが、何も言わずに食卓を囲んだ。
食事を終えると、結衣は部屋に戻り、寝室の窓を開けた。
外の空には、星が一つ、また一つと輝いている。
結衣は、その星を見ながら心の中でつぶやいた。
「ありがとう、みんな。」
最後の言葉を心の中で呟きながら、静かに目を閉じた。
午後11時 - 最後の夜
結衣はベッドに横たわり、ゆっくりと息を吐いた。
眠る前に、心の中で思い返す。
今日が、最後の一日だったことを。
そして、眠りに落ちていく…。
〜おわり〜