表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
World Piece  作者: アキラ
6/34

第5話 アストロ王国の王女からの連絡


(ピロリロリン♪)


「お待たせいたしました~!あら?ザルトさん、何か鳴ってますよ?」


アオラは紅茶とお茶請けになるお菓子を持って部屋に戻ってくるなり、ザルトが持っているスマートフォンの着信音が鳴っていることに気付いたようで声を掛けたようだ。


「そのようだな。ええっと…」


「大丈夫だから出て」


「あ、ああ」


ザルトはちらっとミネルバの方を見ると、そのミネルバから許可を得たため、ザルトが通話に出ると画面が映し出される。そこに映っていたのは…


『やっほー!ザルト!ラムリア王国には無事に着けた?』


「シャロ!」


画面に映し出されたのは緑色の髪をしていて頭に銀色のクラウンをつけており、黒を基調としたドレスを着ている女性だった。


「アストロ王国のシャーロット・アスラン王女!?」


画面に映し出された人物を見たアオラとミネルバが驚く。それもそのはず。画面に映っている人物はこのラムリア王国の隣国であるアストロ王国の王女であるシャーロット・アスランであるのだから。


『そこにラムリア王国の王女様がいるということは無事に着けたんだね。良かった~!』


「まあ、おかげさまでな。もしかして、心配して電話してきてくれたのか?」


『まあ、そんなところ。ザルト、悪いんだけどミネルバ王女に代わってくれる?せっかくだから話したいし』


「ああ。ちょっと待ってくれ」


シャーロットからミネルバと話したいと言われたことで、ザルトは再びミネルバの方を見る。するとミネルバは「話すから画面をこっちに向けて」と言ってくれたため、ザルトはミネルバにも画面が見えるようにする。


『ごきげんよう、ミネルバ姫。知っているとは思うけど、あたしはアストロ王国の王女シャーロット・アスランだよ〜』


「私はラムリア王国の王女ミネルバ・ラヴィリア。まずはザルトとはどういう関係なのか、教えてもらってもいいかな?」


『ザルト、言っちゃっても良い?』


ミネルバに質問されたシャーロットはザルトの方を見ながらそう聞く。するとザルトは画面に映るシャーロットの方を見る。


「ああ、俺は構わないぜ」


『ザルトとあたしは幼馴染みなんだ。だから本当はあたしが守護騎士にしたかったのに!』


画面に映るシャーロットは非常に悔しそうな表情をしている。本気でザルトを守護騎士にしたかったようである。


「そうは言われても…」


ミネルバは少し困っている。アオラに関しては普段は明るくおしゃべりだが、今は空気を読んでのことなのか、ミネルバの側で黙っている。


『困らせるつもりはなかったんだけど…それはともかく!ザルト!近々、そっちに行ってもいい?』


「それはまた急だな…ええっと」


ザルトはシャーロットの申し出に対して今回は自身だけでは判断できないため、ミネルバに視線を送る。するとミネルバがザルトの方を見てから画面上のシャーロットの方を見る。


「こっちに来る目的を明言しておいてもらっていいかな?」


『目的って、ザルトに会いたいからだけど?あっ、オルクも行くって!』


オルク、という名前を聞いたザルトは予想通りというような顔をしていた。


「だろうな。というか、普通にいつものノリで他国に来ていいのか?」


『ずっと自分の国にいるだけだと飽きるし、たまには他の国に遊びに行きたくなるんだよね〜』


シャーロットがそう言うと彼女の隣に金髪で顔に大きな×の形をした傷がある柄が悪そうな青年が姿を現した。


『よう、ザルト。元気にしてっか?』


「相変わらずだぜ。オルクも元気そうだな」


シャーロットの隣にいるこの男こそが、オルクという名前の人物のようだ。ザルトと話している感じから、彼とも幼馴染みのようにも見える。


『まあな。ザルトがラムリア王国の王女様のところの守護騎士になってからというもの、シャロがラムリア王国に行きたいってずっと言っていてな。オレも一緒に行くことだし、心配ねえだろ?』


「まあ、お前が一緒ならな。それで、いつこっちに来るんだ?」


ザルトがそう聞くと、シャーロットが悩む素振りをしながら口を開く。どれくらいの期間で行けるのか計算しているようだ。


『こっちでの公務はそうだけど遠征準備とかで色々あるから、早くて3日後かな?』


「3日後か。ミネルバ、大丈夫そうか?」


シャーロットから話を聞いたザルトがミネルバに話を振ると、ミネルバは頷く。


「うん。それならこっちも色々と準備に時間が掛けられるし、構わないよ」


『こっちはザルトの顔を見に来るのと遊びに来るだけだから、お気遣いなく~』


「そんなわけにはいかないよ。国賓として招かないと失礼に値しちゃう」


シャーロットはアストロ王国の王女であり、向こうから来てもらうためミネルバは迎える側としては国賓として招く準備をしないと失礼に値すると考えているようだ。


『まあ、そうなっちゃうよね。それじゃあ、3日後にまた会いましょう!それまでザルトは元気でいるんだよ?』


「ああ。わかってるさ。オルクもシャロのこと、頼んだぞ」


『おう!任せとけって!それじゃあな!』


「ああ」


そんなやりとりがあった後で通信が切れた。これでシャーロットが3日後にラムリア王国に来ることが決まったのである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ